【Bellator244】ロイ・ネルソン、追えず、捕まえられず──モルドフスキーに完敗
【写真】オーバーハンドとアッパーというネルソンの主武器を食らわず、判定勝ちしたモルドフスキー(C)BELLATOR
<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロイ・ネルソン(米国)
ケージの前を回るモルドフスキーに組みついたネルソンだが、すぐに体を入れ替えられる。ヒザを受け押し返そうとするネルソンを、ケージに釘付けにするモルドフスキーだが、両ワキを差されている。
右を差し返したモルドフスキーのクラッチは続かない。ケージ際で差し合いが続き、モルドフスキーが左フックを打って離れる。下がりながら右を当てたモルドフスキーに対し、ネルソンはダックから前に出るがショートのアッパーを纏められる。
ケージに詰まったネルソンにパンチを連打したモルドフスキーが、ヒザを受けてエルボーを返す。左右のフックを入れたモルドフスキーは距離を取り直し、ワンツー。右フックからヒザを見せるなど初回を取った。
2R、リードフックを打ち合った両者、ネルソンはアッパーを空振りし、接近戦で細かい連打を受ける。再びケージ際でクリンチ合戦となると、ネルソンがシングルレッグへ。ギロチン&スプロールで防いだモルドフスキーが、ダブルレッグへ。
逆にギロチンで耐えたネルソンはクリンチでヒザを繰り出すもエルボーを被弾する。ヒザとヒジの交換が続き、膠着状態のなかモルドフスキーが右アッパーを当てる。離れず組み続けるモルドフスキーは、終了間際に左右のフックから右ハイを狙った。
最終回、ネルソンの右オーバーハンドに左を合わせたモルドフスキーがダブルのジャブから右ストレートをヒット。ジャブを当て足を使うようになると、ネルソンの前進にワンツーを当てていく。モルドフスキーは近距離でも右を当て、組まずに足を使って回ると残り3分を切ってクリンチへ。
パンチ時々押し込みという展開のなかで、ネルソンは離れることができない。残り80秒でようやくシングルから離れたネルソンがスーパーマンパンチから組んでいくが、モルドフスキーがすぐにポジションを入れ替えたケージに押し込む。
離れようとしたネルソンに右ミドルを蹴り込んだモルドフスキーは最後に右を当て試合終了──モルドフスキーがフルマークの判定勝ちを収めた。