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【UFC ESPN11】調整が難しかったか、終始優勢のブレイズがスタミナ切れ……もヴォルコフから3-0の勝利

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
Def.3-0:49-26.48-47.48-47
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

左ジャブを放ったブレイズが、すぐにシングルレッグを仕掛けテイクダウンを奪う。背中を譲って立ち上がったヴォルコフは、もう一度前方に崩されヒザをマットにつく。ヴォルコフは一度スタンドに戻ったが、自ら方ヒザをついて我慢の時間を過ごす。後方からヒザを臀部に、さら左のパンチを連打したブレイク。今度は後方にテイクダウンし、バックコントロールを続ける。防御に徹し、時間が過ぎるのを待つヴォルコフは、両ヒザをつき亀になる。ここから片ヒザに戻し、キムラクラッチに取ったヴォルコフだが、逆の方の手で殴られると立ち上がる。ブレイズは後方に引きずるようにバックを取り続け、初回が終わった。

2R、組みを凌いだヴォルコフは「同じことをやってくるから、距離を取れ」という指示を受ける。ワンツーを続け、打たれるとロー、そして組みの気配を見せたブレイズが右をヒットする。構え変えてローを蹴ったブレイズは、オーソに戻し左ジャブ、右ストレートを決めてダブルレッグへ。MMAとして、完璧な攻めを見せたブレイズは、ヴォルコフのウィザーにも背中越しに右手を掴み、ボディロックテイクダウンに成功する。

ヴォルコフはクローズドガードで凌ぎ、初回とは違う形で防御に徹している。残り1分となり、上体を起こしてエルボーを落とすようになったブレイズが、ヴォルコフを流血に追い込む。残り20秒でスタンドに戻ったブレイズは、ローをこそ受けたが組んで、小外でテイクダウンと、この回も完全に支配した。

3R、後ろ足を下げた構えで、蹴り狙いと思いきやスタンスを戻したヴォルコフは、ブレイズのパンチからケージに押し込まれる。ブレイズが離れると、左の蹴りを見せたヴォルコフに対し、すぐにブレイズが組んでいく。ヒザを入れたヴォルコフだったが、右からのダブルで座らされる。頭を刈ろうとするが、首から胸にかけて頭を押し付けられたヴォルコフは立てない。ブレイズは足を束ねていたが、スッと立ち上がるやボディにヒザを入れてバックに回る。

ヴォルコフは右を差してここは耐えたが、ギロチンを狙いは失敗。残り15秒で試合はスタンドに戻り、組みに行ったブレイズを切ったヴォルコフがヒザを入れところでラウンドが終わった。

4R、2発目の右前蹴りをキャッチしたブレイズがバックに回る。立ち上がっても胸を合わせられず、ヒザをつくヴォルコフはクラッチを剥がして離れる。直後の右ストレートにブレイズがシングルレッグへ。ヴォルコフが切り打撃の間合いも、逆にジャブを被弾して即テイクダウンを決められる。クローズド&両腕を抱え込むヴォルコフは打つ手がない。残り50秒でレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻ったブレイズは、テイクダウン狙いを切られヒザをボディにもらう。と、ここでヴォルコフは逆にテイクダウンを決めてパウンドを側頭部と顔面に纏め、最終回に希望を残した。

5R、かなり消耗しているブレイズは、テイクダウンしてコントロールのタイミングだけをはかることが予想されるなか、ヴォルコフは左ジャブから右を打っていく。ジャブを受け、回るブレイズはテイクダウン狙いを切られて蹴りをもらう。必死に組みついて、小外を決めたブレイズ。ヴォルコフはここは粘りたかった。しかも、すぐに立ち上がることなくヴォルコフはしゃがんで時間を使われてしまう。立ち上がった直後に組んだブレイズ、逆にケージに押し込まれる。ヴォルコフが離れると、即組んでいくブレイズはヒザをついて、ケージに押していく。切ってパンチを入れたヴォルコフは、スクランブルに持ち込み離れたが即アウトサイドトリップで倒される。

しかもクローズドガードを選んだヴォルコフ──まるで20年前のMMAを見ているような一戦は、このままタイムアップに。ブレイズはコロナ&ロックダウンの影響か、コンディションが整っていなかったが、テイクダウンで3-0の判定勝ちを決めた。


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