【Tech-Crep FC】宇宙人・松場が初の海外遠征。行先はウクライナ、それともロシア??
【写真】宇宙人振りがホンモノか真価が問われる松場の初めての海外遠征だ(C)MMAPLANET
29日(土・現地時間)、ウクライナのシンフェロポリ(現状ではロシアの連邦構成管区クリミア共和国の首都)で開催されるTech-Crep FC「Prime Crimea2」に日本から松場貴志が出場し、ルスラン・ベリコフと対戦することが明らかとなっている。
ALIVE所属、レスリングベースでWardog、Grandslam、GrachanとインディMMAで戦績を積んできた松場はスピードと手堅いファイトが持ち味で、これまで8勝2敗1分という戦績を残している。
昨年4月のRIZIN名古屋大会を視察に来ていた──Realに参戦する──パブルチェンコ兄弟のマネージャーがALIVEのトレーニングに立ち寄り、今回の参戦につながった。Tech-Crep FCはロシアのMMAプロモーションで、2013年に活動開始し今回が実に30度目のイベントとなる。またウクライナからロシアに編入された形のクリミア半島の同地区での開催が2度目となる。
対戦相手のベリコフはキャリア8勝4敗で旧ソ連系以外のファイターとの対戦は、今回が初めてとなる。低い姿勢から打撃を放ちつつ距離を詰めるタイプで、蹴りも使う。上を取るとパウンドを落として関節技も積極的に狙っていくベリコフ。それほど緻密なスタイルではないが、パワーを全面に押し出すファイターで、松場はこれまで対戦した経験がないフィジカルの持ち主であることは間違いない。
後ろ回し蹴りでKOもあるなど、散打ベースのヴォルク・アターエフを思わせるベリコフだが、攻撃的でも隙も多いだけに、松場も勝機は十分にあると考えられる。ただし、どれだけのプレッシャーの持ち主かは実際にリングに上がって対峙するまで分からない。開催地シンフェロポリ在住のファイターであり、松場にとっては完全アウェイとなるが、その宇宙人振りがホンモノであれば、苦になることではないはず。
良い意味での無神経振りが求められる松場だ。