お蔵入り厳禁【UFC→RFC】ハム・ソヒ「たくさん試合がしたい、それだけです」
【写真】この時点で今後を決めていたような節もあったハム・ソヒだった…… (C)KAORI SUGAWARA
お蔵入り厳禁――2月11日のROAD FC 36ウィークに会場に来ていたハム・ソヒをキャッチ。
当時はまだUFC配下にあった彼女が、新たな船出となるオール女子大会=Road FC XXや自身の将来について、何を語っていたか──。改めて当時の彼女の心情に触れることで、2カ月後の今が浮き彫りになってくる。
──日本でもおなじみのハム・ソヒ選手です。インタビュー、宜しくお願いします。
「ヨロシク、オネガイシマス(※日本語で)」
──日本語が上手ですね。
「スコシデキマス。試合のために、日本に行っていたので日本語は当然勉強しました」
──先日、Road FC初の女子大会ダブルエックスの開催に当たりコメントを発表していましたね。
「韓国で女子選手の大会ができて嬉しいですし、この大会が発展していったらもっと嬉しいです」
──選手として出場したい気持ちは?
「韓国で開催される女子リーグですから是非参加してみたいですけど、今はUFCとの契約があるので……。でも、もしチャンスがあったら参加したいです。
私が格闘技を始めた頃、女子選手は参加できる団体も試合もとても少なくて、良い環境ではなかったです。あの頃に比べれば女子選手の数も増えましたし、試合が組まれる大会も増えました。今の女子選手たちは恵まれています。私がMMAを始めた頃も、今くらい環境が整っていたら良かったのになって羨ましく思います(笑)」
──なるほど。ところでUFC参戦に際して、階級を上げたのですがやはり体格差は存在しているように感じます。
「UFCには自分の階級はありません。なのでUFCでは必ず自分より上の階級の選手と試合をしなければならないことは分かっていました。ただ、実際にUFCに出てみて、自分の能力が少し足りないと思いました。できていない部分を強化するためのトレーニングを今も続けています」
──どのような点が足りないと感じたのですか。
「まずはパワーの差ですね。2つ目はレスリングと柔術の技術が足りないと感じ、それを強化しています。特に出稽古を行うということではなくて、所属するチームMADでチェ・ドゥホやキム・ドンヒョン選手たちと一緒に練習しています」
──今後の進退にも注目が集まっています。
「色々考えていますけど、自分の今後に大きく関わることなので、今はっきり答えることはできません。今の段階ではっきりしたことが何もないので……ただ、そのことについては自分でもっと深く考えなければいけないと思っています。
ただ特定の大会や必ず戦いたい選手がいるわけではないです。国籍も関係なく、女子選手なら誰とでも試合したいですね。
男女問わず、MMAの選手の目標はUFCだと思います。ただし、その道は狭く容易ではないです。生き残ることさえも大変な場所です。もし行くならば、相当な覚悟がなければ勝ち残れないです」
──では、これからの目標を。
「格闘技の選手として試合をたくさんしたいです。これ以上のことはありません。記者さんならば、たくさんのインタビューをするように──会社員ならばたくさんの仕事をするように。私もたくさん試合がしたい、それだけです」
【その後の流れ】
UFCをリリースされフリーエージェントとなったハム・ソヒは4月3日にROAD FC XX第2回大会(6月11日)で初代女子アトム級王座決定戦に出場することが発表された。
■ Road FC38対戦カード
<Road FCバンタム級王座決定戦/5分3R+1R Ex>
キム・スーチョル(韓国)
キム・ミンウ(韓国)
<無差別級/5分3R>
ミョン・ホンマン(韓国)
クリス・バーネット(米国)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
マイク・ブロンゾウリス(米国)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
マンスール・ベルナウイ(フランス)
<ミドル級/5分3R>
桑原清(日本)
キム・デソン(韓国)
■Young Guns33
<バンタム級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
ジャン・デヨン(韓国)
<ライト級トーナメント中国予選決勝/5分3R>
シャン・リアンユー(中国)
アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)
<フライ級/5分2R>
ユ・ジェナム(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
ジン・テホ(韓国)
<ライト級/5分2R>
チェ・ジョンチャン(韓国)
チョ・ギョンウィ(韓国)
<ライト級/5分2R>
パク・チャンソル(韓国)
イム・ビョンハ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
イ・ユンジン(韓国)
ホン・ソンビン(韓国)