お蔵入り厳禁【RFC36】キム・ネチョルを下した福田力「一戦一戦楽しみながらやりきりたい」
【写真】2月のソウルは日中でもまだまだ極寒状態だった (C)KAORI SUGAWARA
2月11日のROAD FC 36でキム・ネチョルに3-0の判定勝ちを収め、タイトル陥落から1年──負傷も明けて復活の勝利を挙げた福田力。
この間、どのような点を矯正し、また新たな武器を手にしてキム・ネチョルに勝利したのか。タイトル奪回に向けた意気込みとともに勝利を振り返ってもらっていた。
お蔵入り厳禁――福田力が語った充実ぶりとは。
──復帰戦の勝利おめでとうございます。
「取り敢えず勝てて良かったです。ただ、試合でも色々と痛めたので、蓄積していた部分も含め色んなところが痛いです(苦笑)」
──クリンチとテイクダウン、パウンドで競り勝ちました。
「体が大きかったですし、力も強かったです。映像で見ていたら、打撃が切れているイメージがあったんですけど……。今日の試合で、自分が本当に強いメンバーとレベルの高い練習をさせてもらえていると認識できました。
前回はカウンターを取られて負けたので、頭を外側に出してシングルレッグや、頭を下げないボディストレートを打つ練習をしてきましたが、そこも使えて自信になりましたね」
──圧力を上手く掛けることができていました。
「前蹴りも上手く使えたと思います。インローが入った時はフックを逆に合わされて、距離設定を間違えていた部分もありましたが、前蹴りで相手が入ってくるのを止めることができました。この歳になって、新しいことができると単純に嬉しいっスね(笑)」
──36歳になって初めての試合でした。
「もう満身創痍です。気持ちに体がついてこない時も出てきました……。練習でやられることも増えてきているし、スパーリングを連日行うこともなく、体と相談しながらやっています。なので、実は今回の試合は不安は不安だったんですよね。でも、さっきも言ったように良いメンバーと良い練習ができていることが確認できました」
──逆に年を重ねたことで、良くなった部分もあるのではないですか。
「経験値は絶対に増えていると思います。試合運びだとか駆け引きだとか。今回の試合も相手の嫌がるところをついて、勝てたことも大きいと思います」
──冷静に戦えた?
「冷静かつ集中力を持続して戦いたいのですが、試合中は必死になって、集中の方に偏ってしまいます。ただ少しずつ、冷静な目線を保つ部分も出てきているかもしれないですね」
──チームワークも良さそうです。
「今回は安西(信昌)君に韓国まで来てもらったのですが、試合までのスパーリングも岡見(勇信)君に映像を見てもらったりしてアドバイスも貰い、本当にみんなに助けられています」
──試合後のマイクでは、ミドル級王者チャ・ジョンファンへのアピールもありました。
「5月にジョンファンさんはRYOさんと再戦を行うということなので、その勝者とは……という話です。まだ、分からないですけど次の試合は夏頃かなと思っています。まずは体を休めて、しっかりと治せるところは治して、新しくできることをまた1つでも、2つでも増やしていけたら良いなと思います。
そしてベルトを取り返したいですね。もう自分のスタイルと身体的な状況を考えると、そんなに多くはできないと思うので、一戦一戦楽しみながらやりきりたいなと思います」
■Road FC38対戦カード
<Road FCバンタム級王座決定戦/5分3R+1R Ex>
キム・スーチョル(韓国)
キム・ミンウ(韓国)
<無差別級/5分3R>
ミョン・ホンマン(韓国)
クリス・バーネット(米国)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
マイク・ブロンゾウリス(米国)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
<ライト級トーナメント国際予選/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
マンスール・ベルナウイ(フランス)
<ミドル級/5分3R>
桑原清(日本)
キム・デソン(韓国)
■Young Guns33
<バンタム級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
ジャン・デヨン(韓国)
<ライト級トーナメント中国予選決勝/5分3R>
シャン・リアンユー(中国)
アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)
<フライ級/5分2R>
ユ・ジェナム(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
ジン・テホ(韓国)
<ライト級/5分2R>
チェ・ジョンチャン(韓国)
チョ・ギョンウィ(韓国)
<ライト級/5分2R>
パク・チャンソル(韓国)
イム・ビョンハ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
イ・ユンジン(韓国)
ホン・ソンビン(韓国)