【UFN107】ブラッド・ピケット、引退試合でヴェラの左ハイ→鉄槌で沈む
<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
Def.3R3分50秒by TKO
ブラッド・ピケット(英国)
ピケットの引退試合。右を振っていったピケットにヴェラが組みつく。ピケットは逆にケージに押し返し、大きく持ち上げてテイクダウンに成功する。一度は背中をつけたヴェラだが、スクランブルから立ち上がる。
ローを蹴るヴェラ、ピケットは大きな右を振るっていく。右&左を見せ、左を当てたピケットは続いて右を当ててテイクダウン狙いへ。これを切ったヴェラは首相撲からヒザも当たりは浅い。前蹴りで距離を取ろうとするヴェラにピケットが右を当てて初回を取った。
2R、ピケットは左を当てるが、ヴェラがヒザ蹴りを返す。さらに左ロー、右ハイとヴェラは遠い距離を取りたい。ピケットは右を当てて組み付くと、ボディロックで腰をコントロールして2度目のスラム気味のテイクダウンに成功する。エルボーを落とすピケットのトップキープが続く。起き上がって勢いの良いパンチを狙うピケットに、ヴェラは蹴り上げからスタンドへ。パンチを組んでヒザ蹴りをピケットが見せたところでラウンドが終わった。
最終回、パンチで前に出るピケットにヴェラは蹴りと左ジャブで対抗する。ケージを背負ったヴェラがパンチからヒザ蹴り、さらに左を入れる。ピケットも左、右アッパーで攻める。距離を取るファイトを見せていたヴェラの左ハイが、ピケットの右側頭部を捉える。腰から崩れ落ちたピケットは、鉄槌2発を受けてレフェリーが試合を止めた。
「ロンドン、落ち着いてくれ。僕は彼がどんな試合をやってきたのか見てきた。この試合の機会を当ててくれて感謝している。僕が高校の時に彼は世界王座を目指して戦っていたんだ」と涙で語った。
そして、ファンの拍手に「全てのファンを愛している。今日、勝ってクールに身を引こうと思っていたけど……これが現実。勝とうが、負けようが、ダナ・ホワイト、ショーン・シェルビーに感謝している。ファンの皆、愛している」と話しブラッド・ピケットはオクタゴンを後にした。