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【UFC ESPN43】フルマーク裁定は疑問の超接戦――TDで上回るサンドハーゲンがヴェラにスプリット勝利

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
Def2-1:50-45.49-46.47-48.
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

ガードを上げたサンドハーゲンが距離を詰めて右ローを放つ。サンドハーゲンのパンチをかわしながら下がったヴェラがサウスポーにスイッチした。ケージを背負ってオーソドックスに戻したヴェラは左ジャブを突く。右ロー、左ボディでヴェラを下がらせるサンドハーゲンもサウスポーにスイッチしながらパンチを繰り出している。上体を起こして右ローと内、外に散らすサンドハーゲン。ヴェラも左ジャブを突くが手数は少ない。

サンドハーゲンの右をダッキングでかわすヴェラだが、ケージを背負って右跳びヒザを受けてしまう。距離を取ったサンドハーゲンが、ヴェラの左足にシングルレッグで組みつき、ケージまでドライブしてテイクダウンを奪った。下になったヴェラはサンドハーゲンの脳天に左エルボーを突き刺した。

ヴェラに背中を着かせたサンドハーゲンがパウンドとヒジを連打すると、ヴェラはハーフガードを取りながら防戦一方に。しかトップから攻撃するサンドハーゲンの頭部から出血が見られる。ヴェラはサンドハーゲンの左腕を掴みにいくも、それを振り払ったサンドハーゲンは左エルボーを落とし続ける。ヴェラはラウンド終了まではハーフガードで耐えきった。

インターバル中にサンドハーゲンの出血は止まり、2Rへ。ここもサンドハーゲンが一気に距離を詰め、前蹴りを放ちヴェラにケージを背負わせる。右ストレート、右カーフキック、さらに左ボディと攻撃を上下に散らすサンドハーゲンは、右アッパーから組みついた。カウンターでギロチンに抱えたヴェラだが、サンドハーゲンに頭を抜かれてハーフガードに。

ヴェラにしっかりと背中を着かせたサンドハーゲンが、左のパンチで削っていく。会場からは少しブーイングが聞こえるように。上体を起こして左パウンド、左ヒジを叩きつけているサンドハーゲンに対し、ヴェラは右足を取りにいくも防がれた。グラウンドに戻ったサンドハーゲンがパスしてサイドへ。腰を上げて右拳と右ヒジで削る。全く動けないヴェラが、腕十字を狙われた瞬間にスクランブルに持ち込み、立ち上がる。

スタンドに戻ると、ヴェラが左ジャブを突く。しかしサンドハーゲンが右アッパーも織り交ぜてパンチでヴェラを攻め立てる。スイッチを繰り返して距離を取るヴェラは、サンドハーゲンの右ローをキャッチするもテイクダウンはできず。サンドハーゲンが右跳びヒザ、これを防いだヴェラがプレッシャーをかけてラウンド終了のホーンを聞いた。

3R、今度はヴェラが前に出た。サンドハーゲンは下がりながらローで距離を測る。ヴェラが右ハイからサウスポーにスイッチ、これをブロックしたサンドハーゲンは対角線コンビネーションを返した。次第にサンドハーゲンのプレッシャーが強まる。しかし右前蹴りを放った瞬間に足を滑らせてしまった。ケージ中央でヴェラの右カーフキックがヒットすると、サンドハーゲンが若干バランスを崩した。

互いにスイッチを繰り返しながらジャブを突く。サンドハーゲンがダブルレッグを仕掛けるも、すぐにヴェラが離れた。サンドハーゲンの左ミドルがヒット。ヴェラも左ローから左ストレートを当てた。サンドハーゲンも盛り返し、ヴェラにケージを背負わせて右アッパーへ。ここで組みついてきたサンドハーゲンを突き放したヴェラは、プレッシャーをかけてケージ中央へ。

やや様子見で手数が減った両者。ジャブとロー、関節蹴りで自分の距離を保つ。残り1分でサンドハーゲンのパンチがヴェラの顔面を捉えたが、すぐにヴェラも盛り返す。サンドハーゲンのパンチをブロックするヴェラ、サンドハーゲンは左カーフキックに切り替える。しかしヴェラが右スピニングバックキックで追い立てた。

4R、このラウンドもヴェラが前に出る。サンドハーゲンが右スピニングバックキックを見せた。パンチでヴェラを下がらせたあと、ボディロックで組みついたサンドハーゲンだがテイクダウンできない。再度同じ形で組みつくも、ここもヴェラに切られた。ならばとシングルレッグで組みついたサンドハーゲン、しかしヴェラがスプロールしてスタンドに戻った。

足を使うようになったサンドハーゲンだが、そのぶん手数は減ってしまう。ヴェラがプレッシャーをかけていく。サンドハーゲンの右ジャブがヴェラの顔面をかすめ、相手が下がったところに右跳びヒザを狙た。しかしどれもヴェラに致命傷を与えるには至らず。カーフキックのほうが効いているようにも見えるが……。

ヴェラがサウスポーからのワンツーでサンドハーゲンを追い立てる。サンドハーゲンもスイッチしながら左フックを当てた。ヴェラにケージを背負わせるも、するに押し戻されてしまう。サンドハーゲンの左クロス、さらに左カーフキックも当たった。そしてサンドハーゲンが距離を取ると、残り20秒からヴェラが顔面にパンチを集めていった。

最終回、サンドハーゲンがパンチで仕掛けた。細かいフェイントを加えながら右ローも当てる。ヴェラの右前蹴りを受けながら組みついてきたサンドハーゲンに対し、ヴェラもギロチンに捕えた。これを凌いだサンドハーゲンが、遠い距離から飛び込んでヴェラに背中を着かせる。

下になったヴェラが、グラウンド状態にあるサンドハーゲンの顔面を蹴り上げるも、ここはレフェリーが見逃したか。アピールが通らなかったサンドハーゲンが、ヴェラを抑え込みパンチで削る。しきりにサンドハーゲンが何かをアピールする。ヴェラにグローブ掴みがあったか。ヴェラは反則スレスレの顔面蹴り上げフェイントで距離を取って立ち上がった。

スタンドに戻ると、サンドハーゲンの手数が増えるも、パンチは距離が遠い。左ボディを繰り出したヴェラに顔面に、サンドハーゲンが右ジャブを連打する。足を使うサンドハーゲンを追い立てるヴェラだが、サンドハーゲンもケージ中央に戻ってパンチを繰り出す。テイクダウンのフェイントも織り交ぜてパンチを当てるサンドハーゲンに対し、ヴェラがプレッシャーをかけて右スピニングバックを見せた。

残り40秒、ダブルレッグで飛び込んだサンドハーゲンだが、これはかわされた。サンドハーゲンの右ローをキャッチしたヴェラがバックに回る。離れたサンドハーゲンに怒涛の攻撃を繰り出していくヴェラに対し、サンドハーゲンは距離を取り続けた。

超接戦の結果、裁定はスプリットでサンドヘーゲンの勝利--は分かるのだが、1人のジャッジがサンドヘーゲンにフルマークをつけたのは疑問だ。3、4Rにヴェラが見せたカーフキックとテイクダウン防御は評価されなかったのか。勝者のサンドヘーゲンはランキング3位のヴェラを下した結果、タイトル挑戦を希望した。


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