【UFC209】ミドル級初戦のエヴァンスを豪州の柔道王ケリーが打撃で勝ち切る
<ミドル級/5分3R>
ダニエル・ケリー(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ラシャド・エヴァンス(米国)
TUFシーズン2ではヘビー級として戦っていたエヴァンスが11年を経て、ミドル級初戦を迎える。かつてないほどスリムなエヴァンスはファンの大声援を浴びる。低い姿勢で右ストレートを伸ばすエヴァンスに対し、サウスポーのケリーは右ジャブを見せる。ワンツーから右ハイ、右フックを繰り出すエヴァンスに対し、ケリーは右ジャブを続ける。エヴァンスは左を受けそうになり、右を返すも両者やや遠い距離を維持する。
飛び込んで左を当てたケリーは、右を見せられシングルレッグに対応して、体落としを狙う。ここで離れた両者、エヴァンスが右アッパーをヒット。ケリーは右ジャブから左ストレートを届かせる。胸を合わせた両者、離れ際にケリーが左を当てた。エヴァンスのテイクダウン狙いを切って柔道の組みを見せるケリー。最後にエヴァンスは右ミドルを当てた。
2R、右ローから左を振るって前に出るケリーに対し、エヴァンスはダックアンダーから右を伸ばす。ケリーは素早い右から組んで、小手を決めて投げを打つ。ここは倒されないエヴァンスだが、細かいパンチを被弾し左フックで一瞬動きが止まる。ダブルレッグを切ったケリーは、払い巻き見込みを仕掛けてすっぽ抜ける。続くパンチの交換で、エヴァンスの指が入ったとケリーがアビールして試合が中断する。
再開後、ケリーが左ミドル。さらに左フックを当てる。エヴァンスの右ミドルにも構わず前に出て右を当てたケリーのペースで試合は進む。と、エヴァンスはシンブルレッグからバックを制す。胸を合わせて離れたケリーは左ストレートから、左ミドルを入れる。ケリーはエヴァンスの右ハイキックをキャッチしてケージに押し込む。エヴァンスは倒されす、試合は最終回へ。
3R、ケリーは左ストレートから右フック、組んで小外刈りを繰り出す。エヴァンスは右ストレート、続いて右アッパーをヒットさせる。ケリーはローにパンチを合わされ、そのまま前に出ると指が入ったと目に気にする。試合が続行され、ジャブを伸ばすエヴァンスにケリーが小外掛け。ここから距離を詰めて左アッパーを打ち込む。
スピードと姿勢はエヴァンスだが、プレッシャーを掛けるのはケリー。ダーティーボクシングで右アッパーを入れ、ハイをブロックして左アッパーへ。これで動きが落ちたエヴァンスに払い腰を仕替え、耐えたところで細かいアッパー連打する。右ミドルを返したエヴァンスが組み合いのなかでヒザ蹴り。
離れたケリーは左ストレートを打ち込む。ディーティボクシングの応酬から、エヴァンスはテイクダウンを狙うもショーツを掴んだと注意を受ける。最後の10秒は足を止めて打ち合った両者、タイムアップと同時にケリーは勝利を確信したように右手を差し上げた。
裁定は分かれたが、スプリット勝利をケリーは手にした。