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【ACB】現役続行、水垣偉弥はロシアのAbsolute Championship Berkutと3回契約結ぶ

Takeya Mizugaki【写真】ACBとの契約書を手にする水垣 (C)TAKEYA MIZUGAKI

1日(水・現地時間)、ロシアのチェチェン共和国を拠点とする新興MMAプロモーション=ACB(Absolute Championship Berkut)が、日本の水垣偉弥と3試合契約を締結したことを発表した。


2008年12月にCage Forceバンタム級王者となり、WECへ。以後、WECがUFCに合併され、水垣は6年8カ月に渡りズッファ配下の世界最高峰で戦ってきた。しかし、昨年12月にエディ・ワインランドに敗れ、今年の1月にリリースに。WECとUFCで通算19試合は日本人として最多の戦績を誇り、文字通り日本MMA界のエースと呼ばれる存在だった。

UFCリリース後は現役続行か否かという部分も含め進退が注目された水垣だったが、国内復帰や北米系、あるいはアジアではなくロシア拠点のプロモーションへの転出は予想外の進路となった。

ACBは共和国を事実上統べるラムザン・カディロ首長が大のMMAファンとして有名なチェチェンのグロズヌイで2012年に活動を開始。現在ではロシア各地、ポーランドやオーストリア、スコットランドといった欧州に留まらず、1月21日にはカリフォルニア州アーバインでイベントを開催するなど、注目度が高まっているプロモーションだ。

ずばり最も条件が良かったのが、ACBだったと予想される。今は長年のUFC生活で負った負傷とダメージからの回復に努める水垣は、早くとも夏前からの始動となる。そんなベルクート=特殊警察という意味深な大会を持つACBに新天地を選んだ水垣から、現在の心境が届いたのでお伝えしたい。

contract水垣偉弥
「実際に本当にUFCを離れることになった時は、正直なところ完全にやる気をなくしてしまっていました。

ただ、ちょっとした手術もして1ヶ月くらい練習をしていなかったのですが、その時──おチンチンに管が入った状態で、寝たきりになっていたら格闘技がやりたい、試合を戦いたいと思うようになりました(笑)。寝ている場合じゃないだろって!! 

今回はACBと1年で3試合契約なのです、自分がまだ現役としてやれる力があるのかどうかを試す3試合だと思っています。この3試合に生き残って、もう一度北米MMAに挑戦したいと思っています。体のこともあるので、実際に試合をするのは7月か早くても6月、それより後になるはずです。イベントのスケジュールをまだ聞けていないので、ハッキリといつとは言えませんが……。

ACBというプロモーションは日本では知られていませんが、ヨーロッパのほうでは名前のある団体で実績もあります。それだけ選手のレベルも高いと聞いています。久しぶりにUFC以外で戦いますし、ズッファ以外の海外のプロモーションで試合するのは初めてなのでその辺は楽しみです。

日本の格闘技がまた盛り上がってきているなか、またどこか知らない所に行くというのも僕らしいなと思っています(笑)。MMAファンのなかには、そういうMMAが好きな人がいると思います。情報を集めて、また自分のことを応援してもらえると嬉しいです。とにかく1年で3試合、全力で頑張ります!!」

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