【Pancrase284】朱里の相手はアマ世界王者、グアムの強豪アグオンも初来日!!
【写真】極寒の地と常夏の楽園から初来日を果たすグルサンダーとアグオン(C)PANCRASE & MMAPLANET
11日(水)、Pancraseより2月5日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase284の追加対戦カードの発表があり、朱里のMMA4戦目の相手がフィンランドのミナ・グルサンダーに決まった。
過去3戦、打撃のみならず組みの強さも見せてきた朱里だが、今回の相手はこれまで対戦したことのない極め力を持つ選手だ。プロ戦績は2勝のグルサンダーが所属するフィンファイターズ・ジムは、荒っぽいファイターが多いなかで柔術をしっかりとMMAに落とし込んでいる。
グルサンダー自身プロ戦績は2勝0敗だが、アマMMA界の世界的組織であるIMMAFの2015年世界王者でアマも含めると現在7連勝中。打撃は蹴り、パンチともに打ち込む際にガードが甘くなるなど課題が残るものの、朱里にとっては中間距離から内側にあって、打撃戦の展開のなかですっと入るダブルレッグ、あるいはボディロック&小外掛けという仕掛けのスムーズさは、これまでの対戦相手になかったもの。
加えて寝技になると上からも下からも極め力を持つ。先に記したようにこのサブミッションに強い点も、朱里は警戒が必要だろう。もちろん中間の距離の打ち合いで劣勢になることはなく、ここからの組みを一度遮断してボディへのヒザなどが見られると、朱里の展開となることが予想される。
また今回の発表ではコンバ王子の対戦相手として、グアムからカイル・アグオンの来日も明らかとなった。元PXCバンタム級王者がフェザー級に上げて初めての日本での試合に挑む。過去に田中路教には敗れたもののラッセル・ドーンというその後のUFCファイター、昨年4月に松嶋こよみをKOしているロランド・ディには2度勝利しているアグオンは待ちがないなく太平洋地区のトップファイターの1人。
昨年はクァク・グァンホに敗れPXC王座を失い、そのクァクがUFCにステップアップを果たしたために11月にトレヴィン・ジョーンズと暫定王座を賭けて戦うも惜敗した。フェザー級に階級を上げて、パンクラスでキャリアの再構築に挑むことになるアグォンの持ち味は現代MMAの軸といえるスクランブル力。相手が積極的に動くほどに持ち味を発揮するアグォンが、パンクラスでどのような力を発揮するのか。
極寒のフィンランドのIMMAF世界王者と、常夏のグアムの元PXCバンタム級王者の初来日──要注目だ。