【UFC206】年間ベストバウト――いや歴史残る激闘の末スワンソンがチェ・ドゥホに打ち克つ
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国/4位)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
チェ・ドゥホ(韓国/11位)
スワンソンの右ローに左を合わせたチェ・ドゥホは、首相撲からヒザ蹴りをボディに入れて、崩しを見せる。チェ・ドゥホががぶりからヒザを顔面に突き上げていく。離れて距離を取るようになったスワンソンは右へ回る。左ジャブから右を伸ばしたスワンソンだが、チェ・ドゥホが素早い左ジャブを返す。左から右フックを打ち込んだスワンソン、ここも直後にチェ・ドゥホが左を返す。
スワンソンも殴られても下がらず、首相撲から離れて右ストレートをヒットさせる。チェ・ドゥホが右フック、右アッパーからクリンチ&ヒザを狙う。ケージにスワンソンを押し込んだチェ・ドゥホは、ヒザをボディに受ける。体を入れ替えたスワンソンが腿にヒザを入れる。崩しから離れた両者、スワンソンは左ジャブを被弾し自らの右は空振りに。
チェ・ドゥホが右ストレートをボディ、顔面に打ち分ける。スワンソンも左から右を返し、掛け蹴りを狙う。シングルレッグを耐えたチェ・ドゥホがヒザを見せたところで初回が終わった。
2R、大きな右を振るスワンソンに対し、チェ・ドゥホが右ストレート&左ハイを放っていく。変則的な打撃のスワンソンに対し、正統派の打撃で試合をリードするチェ・ドゥホはクリンチ戦でヒザを続ける。離れて左ジャブを伸ばしたチェ・ドゥホが左フック、スワンソンの大きな振りのフックを受けたチェ・ドゥホの腰が落ちる。足が泳ぐなかで、前に出てきたスワンソンにパンチを当てケージに追い込んだチェ・ドゥホがボディ、顔面とラッシュを掛ける。
スワンソンはここも生き残ると、テイクダウンからマウント、バックマウントへ。上を向きハーフに戻したチェ・ドゥホに対し、腰を上げたスワンソンは効果的なパンチを落とせず。チェ・ドゥホがスタンドに戻り、スワンソンが左、右のフルスイングのフック、手をマットにつけて蹴り、視線をはずしてパンチを繰り出す。
チェ・ドゥホも左ジャブ、右ストレートを返すとスワンソンが下がる。残り1分、左ミドルから右フック、左右のフックにスピニングバックフィストとスワンソンがラッシュを掛ける。動きを止めてケージにチェ・ドゥホを押し込んだスワンソンだが、観客を大きな声援を送る。最後にボディへのヒザ蹴りからパンチを反撃の意志を見せたチェ・ドゥホだったが、互いにKO負けの危機を乗り越えた――このラウンドは失ったか。
最終回、パンチを交換する両者。チェ・ドゥホが右を入れ、ワンツーを打っていく。スワンソンは再びパンチを被弾し、動きが落ちると右ストレートを被弾し背中を預ける。グラウンドに持ち込んだチェ・ドゥホだが、スクランブルからスワンソンが上を取り切る。フックガードから足をきかせるチェ・ドゥホが草刈りでスタンドに戻るも、フックの猛攻を受けて首投げを決められる。
起き上がり胸を合わせた両者、チェ・ドゥホが左アッパー、首相撲へ。フラフラになりながら、拳を振るう両者。ここでスワンソンの右フックが2発、チェ・ドゥホの顔面を捉える。殴って姿勢が乱れたスワンソンはバックを許すも、前転からスタンドに戻る。
胸を合わせたところでチェ・ドゥホが崩しを狙う。残り40秒、足を止めての打ち合いはスワンドンが右ロングフックを入れる。さらにスーパーマンパンチからフックの連打、スピニングバックフィストでついにチェ・ドゥホが倒れる。パウンドをお落としたスワンソン、ここで大激闘に終止符を打つホーンが打ち鳴らされた。
結果、年間ベストバウト、いや歴史の残る大激闘はスワンソンが判定勝ちを収めた。