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【UFC303】追うスワンソンを捌くフィーリ、カウンター作戦でスプリット勝利をもぎとる

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
カブ・スワンソン(米国)

サウスポーのフィーリに対しスワンソンが右手を構えて距離を詰める。フィーリはスイッチから左ジャブを突き、スワンソンの動きに合わせてサウスポーに戻す。フィーリがサウスポーに戻した瞬間に合わせて、スワンソンが右ストレートを伸ばしていく。フィーリもスワンソンが動くと左フックを合わせる。さらにフィーリの右ハイがスワンソンのテンプルを捉えた。続いて左ミドルを突き刺す。ジャブの差し合いで互いに相手の顔面を跳ね上げる。

サークリングするフィーリは左ジャブを突き、さらに右をフォローした。スワンソンは足を止めるために右カーフを蹴る。スワンソンのワンツーをヘッドスリップでかわすフィーリ。スワンソンはフィーリがオーソドックスにスイッチすると右カーフを当てる。フィーリがニータップで組みに行ったが、スワンソンがケージに押し込む。フィーリがヒザを突き上げながら離れた。スワンソンも距離を詰めるが、左フックを合わされてマットに手を着いてしまう。フィーリはジャブを突いて距離を取り続けた。

2R、スワンソンが右を伸ばしながら前に出た。左右に動くフィーリは、ニータップからグラウンドに持ち込んだ。スワンソンはスイッチを潰されるものの、バタフライガードからワキをすくって立ち上がる。ケージ中央で打ち合う両者。再びフィーリがサークリングすると、スワンソンも左カーフを打ち込む。スワンソンの右がフィーリの顔面をかすめたが、構わずフィーリはニータップからケージに押し込んでいく。ウィザーで耐えるスワンソンを、フィーリはヒザ蹴りで削る。場内からブーイングが飛ぶなか、スワンソンが差し返すもケージ際から脱することができない。

左腕を差し上げたスワンソンがボディロックから体勢を入れ替え、さらにテイクダウンを狙うも倒せない。離れたスワンソンの右がヒットし、フィーリの動きが止まる。打ち合いを凌いだフィーリが組んでからドライブ。ここもスワンソンが切り返し、左右に揺さぶるとフィーリが離れた。フィーリの左ミドルに右ストレートを合わせるスワンソン。ケージを背負わせて連打を浴びせるが、フィーリも右アッパーを突き上げた。大振りになったスワンソンのパンチをかわしてニータップで組んだフィーリは、ケージに押し込むもスワンソンにボディロックで組まれてしまう。スワンソンがバックに回ってラウンドを終えた。

最終回、フィーリが左ジャブを突いて離れる。距離を詰めてくるスワンソンにパンチを打ち込み、さらにニータップで組むも倒せず。左ジャブから右でフィーリにケージを背負わせるが、フィーリの左カウンターもスワンソンの顔面を捉えている。ニータップで尻もちを着かせたフィーリは、立ち上がスワンソンのバックに回った。離れたスワンソンが左アッパーを突き上げる。

下がりながらも左ストレートから右フックまで返すフィーリ。スワンソンが飛び込むも、自分の形で組めず離れた。スワンソンが前に出続けるも、フィーリのカウンターがあるため追い込むことはできない。フィーリのニータップを突き放したスワンソンは打ち合いで右を当てる。足をすくったフィーリがスワンソンをケージに押し込んだ。両手を差し入れたスワンソンは、ケージ中央に戻るとフィーリの左ハイをかわし、フィーリを追いかけ続けた。

裁定はスプリットでフィーリに。場内からはブーイングも聞かれたが、正確性ではフィーリが上回ったのではないか。どちらにしてもタフな熱戦だった。


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