【UFC310】打撃でランドヴェールを圧倒。寝ても強い、チェ・ドゥホがクリスフィックス&エルボーでTKO
<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
Def.3R3分21秒by TKO
ネイト・ランドヴェール(米国)
走って距離を詰めたランドヴェールに対し、いきなり左アッパーを突き上げたチェ・ドゥホはさらに右オーバーハンドを打って行く。続くランドヴェールのステップインにも、チェ・ドゥホは左フックを合わせる。右カーフ、左アッパー、ワンツーの左と序盤からランドヴェールを圧倒するチェ・ドゥホは、組んでも即バックに回ってグラウンドに持ち込む。
ランドヴェールはシングルを切られて、背中を譲ると必死にリストを掴んで防御に徹する。チェ・ドゥホはワンフックから両足をフック、ランドヴェールの背中を伸ばしに掛かる。上を向いて胸を合わせつつ、スクランブルに持ち込んだランドヴェール。試合が打撃の間合いに戻ると、チェ・ドゥホが右フック、左アッパー、左ボディショット、右カーフと攻め続ける。ランドヴェールもガードを固めて前に出るが、ここも左アッパーをアゴに受けてしまう。組んでもエルボーを受けたランドヴェールが、離れたところで初回が終わった。
2R、すぐに左アッパー、ボディを連続でいれたチェ・ドゥホが、さらに手数を増し右カーフでランドヴェールのバランスを崩させる。ランドヴェールは組んでヒザを繰り出し、スピニングエルボーを狙う。直後にボディロックから、後方に投げたチェ・ドゥホはサイドからマウントに移行する。背中を向けたランドヴェールを殴るチェ・ドゥホは、自在に寝技でもコントロール。両足をフックして背中を伸ばしに掛かる。必死に腰を上げたランドヴェールだが、両足をフックしなおしたチェ・ドゥホは乗り過ぎの状態から仰向けになり、自らスタンドに戻る。
直後に胸を合わせた状態で、フットスイープでテイクダウンを決める。ランドヴェールはディープハーフを潰され、シングルに出るが上は取れない。試合はスタンドに戻りクリンチ戦が続き──この回もコリアン・スーパーボーイが取った。
最終回、激しいで打撃戦で一発被弾したチェ・ドゥホは、組みの展開でがぶろうとしたランドヴェールを前方にいなして、寝技に持ち込む。サイドで抑え、クルスフィックスにとったチェ・ドゥホがエルボーを打ちつける。暴れるランドヴェールを抑えパンチを落とすチェ・ドゥホ。ランドヴェールは足を絡ませていくが、殴られ断念。それでも両足を振り上げ、サラブリッジと何とかポジションを返そうとするランドヴェールだが、エルボーの連打にレフェリーが試合を止めた。
立ちだけでなく、寝ても強かったチェ・ドゥホは「古い世代の時にランク11位だった。新しい世代のなかでもフェザー級で生き残りたい。10年もUFCで戦っているのだから、グラップリングもこれぐらいできないと。次はブライス・ミッチェルと戦いたい」と話した。