【UFC ESPN60】チェ・ドゥホ、左フックで逆転KO。8年振りの勝利に涙を浮かべ「ゾンビと兄弟に」
<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
Def.2R3分38秒by TKO
ビル・アレジオ(米国)
微笑を浮かべてオクタゴンに戻ってきたチェ・ドゥホ、セコンドはコリアンゾンビことジョン・チャンソンが務めている。スイッチしたアレジオが左ミドルを蹴り、シングルレッグへ。チェ・ドゥホはギロチンをセットして引き込む。シングルで煽って、ギロチンを防いだアレジオがケージに押し込む。チェ・ドゥホは態勢を入れ替え、左腕を差して後方にベリートゥベリー気味に投げる。スクランブルでバックに回ったチェ・ドゥホがRNCで絞めていく。
アレジオは顔を真っ赤にしながら、指を振って大丈夫だとアピールすると前方にチェ・ドゥホを振り落とす。バックを譲って立ち上がったチェ・ドゥホは、すぐに胸を合わせてケージに押しこむ。エルボーを狙って離れたチェ・ドゥホだが、タッチブローブから仕切り直してローの後で、パンチを被弾したところで右のスピニングバックエルボーを被弾する。動き止まったチェ・ドゥホが、ダブルレッグで尻もちをつかされて息を整える。
足を束ねながらジャイー・ロドリゲス流のエルボーを打ったアレジオだが、チェ・ドゥホは立ち上がってがぶるとヒザを入れ、まもギロチンへ。ここでも頭を抜いたアレジオがパウンドを落とし初回をリードした。
2R、長い距離を取るアレジオに対し、右ミドルハイを蹴ったチェ・ドゥホ。右フックを当て、右ロー。スイッチしたアレジオは、左をかわして左を当てる。右に反応したチェ・ドゥホに左を当てたアレジオがはカーフの蹴り合いから、ボディを受ける。さらに左ジャブを当てたチェ・ドゥホがワンツーへ。アレジオも蹴りに、左を伸ばす。チェ・ドゥホのジャブを受けたアレジオは、前に出てワンツー。続くスピニングバックエルボーは空振りに。
続くクリンチの展開で足払いから、がぶったチェ・ドゥホがバックを伺う。許さず正対したアレジオに、右を当てたチェ・ドゥホはスピニングバックフィストの空振り後に、左フックを打ち込む。この一発で、目を抑えてヒザをキャンバスについたアレジオ。
レフェリーが試合を止め、実に8年振りの勝利に涙を浮かべたチェ・ドゥホは「長い時間が掛りました。多くの人をガッカリさせて。でも自分はやれると信じ続けてきました。パンチを貰わず、近づきたかったです。1Rは失敗したけど、2Rは上手くいきました。コリアンゾンビさんは精神的に10年間、師匠でした。今はチームになり、兄弟になりました」と話した。