【UFC ESPN60】組みの打、組と打。寝技と一進一退の精神戦はホロボウがクルシュヴィスキ―に競り勝つ
<ライト級/5分3R>
カート・ホロボウ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カイナン・クルシュヴィスキー(ブラジル)
ステップジャブのクルシュヴィスキーに対し、ホロボウも右を返す。クリンチでヒザのホロボウ、クルシュヴィスキーはヒジを狙う。ケージ前で体を入れ替えること数度、クルシュヴィスキーが頭を抱えていく。抜いたホロボウがワンツーから右カーフ、さらにボディにストレートを伸ばす。クルシュヴィスキーは首相撲&ヒザ蹴り、ケージに押し込まれてからのシングルレッグに頭を抱える。離れ際の右オーバーハンドは空を切ったホロボウだが、ジャブ、右を伸ばす。近づくと首相撲のクルシュヴィスキーが、離れてからも右ストレートを届かせる。
ホロボウはサークリングのクルシュヴィスキーを追いかけて、右をヒットさせる。スーパーマンパンチから組んだクルシュヴィスキーは、左目の下が赤くなっている。ケージに押し込んでのシングルに、クルシュヴィスキーがパワーギロチンで固めてヒザを突き上げる。最後の20秒は離れての打撃戦となり、クルシュヴィスキーは最後に組みついた。
2R、序盤から激しくパンチを交換し、クルシュヴィスキーの左カウンターがホロボウの顔面を捕える。一旦、落ち着くとローにも右を合わせたクルシュヴィスキーはクリンチからヒザをボディに入れ、ケージへ。ホロボウは体を入れ替ると、クルシュヴィスキーがギロチンから後方回転。スクランブルとなり、クルシュヴィスキーがパワーギロチンへ。自ら背中をマットにつけ、ロールして逃れたホロボウは、直後にギロチンを防ぐと、立ち上がって右エルボー、続いて右ストレートを打ち込む。
ケージを背負ったクルシュヴィスキーもフックを被弾し、頭を振っても右ストレート食らう。それでも右を打ち返したクルシュヴィスキーが、オクタゴン中央まで戻していく。さらに右を決めたクルシュヴィスキーだが、左フックを貰う。互いにフックを被弾し、打ち返すという流れのなかでボディを効かせたホロボウが、顔面へのパンチで手数だけでなく精度でも上回る。クルシュヴィスキーはクリンチのなかでギロチンから引き込む。クローズドガードが割れて、頭も抜けたクルシュヴィスキーは下でラウンド終了を迎えた。
最終回、顔面&ボディを殴るホロボウ。クルシュヴィスキーが首相撲からヒザを狙う。左フックの打ち合いから、右ストレートを入れたホロボウ。両者、いつ倒れてもおかしくないという打撃戦のなかで、クルシュヴィスキーがテイクダウンを決める。ハーフから潜らせないクルシュヴィスキーは、フルガードに戻したホロボウの顔面にヒジを落とす。スクランブルからスタンドに戻ると、ジャブを打ち合い──ホロボウが右ストレートを決める。
直後に2度目のダブルレッグを決めたクルシュヴィスキーが、足をすくってくるホロボウの処理に手間取り、レッスルアップからハイクロウチでリバーサルを許す。しっかりと抑え、スクランブルを許さないホロボウがエルボーを打っていく。上半身を起こしたクルシュヴィスキーだが、結果的にボディロロックからケージを背負う形となり、ワキを潜ったホロボウがバックに回り、ワンフックでRNCを仕掛ける。
最後は後方へのエルボーのクルシュヴィスキーに対し、後ろからパンチを入れるホロボウとドロドロ、グチャグチャになった根性勝負は、ホロボウに凱歌が挙がった。