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【RFC35】佐々木信治の挑戦を受けるクォン・アソル「これは単なる韓日戦でなく、韓日戦争です」

2016.12.07

kwon-a-sol【写真】昨年3月以来となる、ライト級王座2度目の防衛戦に臨むクォン・アソル 。右はジョン・ムンホンROAD FC代表(C)MMAPLANET

10日(土)に韓国ソウルのチャンチュン体育館で行われるROAD FC 35。同大会で日本の佐々木信治の挑戦を受けるロードFCライト級王者クォン・アソル。

2度目の王座防衛戦は昨年3月のイ・グァンヒ戦以来のライト級での試合となる。今年の5月には無差別級で桑原清に敗れているクォン・アソルは、中国の巨漢アオルコロとの因縁などで、悪童振りを大いに発揮している。

今回のインタビューでも日本格闘技界の凋落を大々的に言及した。これが彼の本音なのか、それとも大会を盛り上げるための言動なのか分からないが、とにかく日本のMMA界をもディスるクォン・アソルの言葉から目を背けることはできない。


──ライト級王座防衛戦が1週間後に迫ってきました。現在のコンディションは如何ですか。

「悪くないです。体重をかなり落とさないといけなかったこと以外は問題ないです」

──ライト級で戦うのは実に1年9カ月振りとなります。やはり久しぶりの減量は厳しいですか。

「いえ、順調です。もしかすると直前でキツくなるかもしれないと思って、早めにかなり落としたので大丈夫です。リミットまであと4キロなので、問題ないです」

──この防衛戦が決まった時、佐々木選手が挑戦者に決まったことに関し不満を口にしていました。改めてなぜ佐々木選手はチャレンジャーとして相応しくないと思っているのか教えてください。

「例え佐々木信治が日本を代表する選手であっても、全体的に日本の格闘技市場自体は小さくなってしまいました。日本には今、マーケットを引っ張っていくメジャーの団体がない、衰えています。その点において、韓国の方がもう優れている。だから挑戦者には相応しくないし、そしてファイターとしての実力の面でも自分の方が優れているからです」

──RIZINで佐々木選手が敗れたことを気にしているとも聞きましたが、アソル選手自身も無差別級で桑原清選手に1R KO負けしています。無差別級での負けと他のプロモーションでの敗北の違いはどこにあるのでしょうか。

「無差別級での試合は挑戦です。あの時は対戦相手が急遽代わって戦士の心ではなく、遠足に行く小学生のような気持ちで試合に臨んでしまいました。敗北は自業自得です」

──ではファイターとして佐々木選手の実力をどう評価していますか。

「格闘技、武道に対する姿勢は学ぶべきところはありますが、選手としての実力という部分では既に限界が見えています。ロードFCのチャンピオンになるには不足している。タイトルマッチというよりスペシャルマッチのレベルでしょう」

──佐々木選手は組み技が強い選手ですが、パク・ウォンシク、ブルーノ・ミランダに当てた遠い位置からのパンチもあります。

「あれはパク・ウォンシクとブルーノが馬鹿だっただけで、自分はそんな馬鹿にはなりません」

──ではミランダ戦で見せた寝技での粘りをどのように感じますか。

「グラウンド技術は良いですよ。だからグラップリングに転向した方が良いと思うくらいです」

──……。佐々木選手がミランダに勝った時、中指を立てていました。日本では非常に礼儀正しいと感じたアソル選手ですが、最近はかなりバッドボーイ・キャラを行っているようですね。

「あれはあんな試合を見せてしまった佐々木とブルーノに向けた行為であって、自分自身の人格やイベントを盛り上げることとかは関係ありません」

──なるほど……。ロードFCではライト級100万ドルトーナメントを開催します。ライト級王者として、このトーナメント参戦など、どのような興味を持っていますか。

「ライト級トーナメントはファイターとして、もう一つの挑戦です。来年はいくつか挑戦に出ます。今持っているライト級王座を防衛し、無差別級のチャンピオンにもなる。そして100万ドルトーナメントに優勝して、三冠を目指します」

──そのためにも必勝の防衛戦となりますね。では最後に日本のファンに、佐々木戦でどのような試合を見せたいのか。お教えください。

「佐々木選手を個人的に嫌いというわけではないですが、今回の試合は単なる韓日戦でなく、韓日戦争です。日本のファンの方々には本当に申し訳ないですけど、佐々木信治選手を完璧に潰します」

■ROAD FC35対戦カード

<ウェルター級チャリティーマッチ/5分2R>
キム・ボソン(韓国)
武士正(日本)

<ROAD FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者] クォン・アソル(韓国)
[挑戦者] 佐々木信治(日本)

<ROAD FC無差別級選手権試合/5分3R>
[王者] マイティー・モー(米国)
[挑戦者] カルロス・トヨタ(ブラジル)

<ROAD FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者] チャ・ジョンファン(韓国)
[挑戦者] RYO(日本)

<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
清水俊一(日本)

<ライト級/5分3R>
イ・スンヨン(韓国)
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
ムングオスズ・ナンディンエルデン

<ウェルター級/5分3R>
イ・ウンス
クエルバンジアン・トゥロシバク

■ Young Guns31対戦カード
<フェザー級/5分2R>
パク・ヒョングン(韓国)
キム・ヒョンス(韓国)

<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
パク・デソン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
キム・セヨン(韓国)
イ・チャンジュ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
イ・ジョンヨン(韓国)
キム・ホジュン(韓国)

<フライ級/5分2R>
カン・ヨンス(韓国)
ワン・デユ(中国)

<ライト級/5分2R>
玉木壽成(日本)
キム・ギュヒョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ウジェ(韓国)
コ・ドンヒョク(韓国)

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