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【Awards】2013年下半期のMVP#10-#05 はUFC vs BELLATOR

Michael Chandler

【写真】MVP部門第5位は前Bellator世界ライト級王者マイケル・チャンドラー。エディ・アルバレスに微妙な裁定で敗れたが、その存在感は増した。

2013年下半期にMMAPLANET Awards、第5弾はこの半年間のMMAをリードしたファイター達=MVP、第5位から第10位の発表となります。
Photo by MMAPLANET, Bellator & GONGKAKUTOGI

【MVP第5位】
マイケル・チャンドラー(米国)
アライアンスMMA所属
通算MMA戦績13戦12勝1敗
Bellator ライト級

2013 年上半期戦績2戦1勝1敗
11月2日×エディ・アルバレス
7月31日×デヴィッド・リッケルス

世界第2位のMMAプロモーションとしての地位を確立したBellatorの2013年を引っ張ったのは、間違いなくマイケル・チャンドラー。11月のビッグショーでエディ・アルバレスにベルトを奪われ、苦い結末を迎えたが、あの5Rの経験はチャンドラーをさらに強くしたことは間違いない。Bellaorのホームページでは、両者の再戦が決定、世界選手権試合として発表されているが、その時期はまだ明らかになっていない。いずれにせよ、連敗は許されないBellatorのエースだ。

【MVP第6位】
ロビー・ローラー(米国)
ATT所属
通算MMA戦績32戦22勝9敗1分
UFCウェルター級

2013 年下半期戦績2戦2勝
11月16日×ローリー・マクドナルド
7月27日×ボビー・ヴォルカー

ストライクフォースからUFCに復帰が決まった1年前、まさに1年2カ月後にロビー・ローラーがUFC世界ウェルター級王座に挑む立場になるとは、誰が想像できただろうか。2013年下半期、ストライクフォース勢対決となったヴォルカー戦をハイキックで勝利すると、GSP二世マクドナルドをあくまでも自分のスタイルを貫き、殴り勝ったこととGSPの王座返上で一気にタイトル戦を引き寄せた。早熟の天才と思われたローラー、根性の大器晩成型ファイターとして大舞台で光輝いている。

Jon Jones【MVP第7位】
ジョン・ジョーンズ(米国)
ジャクソンズMMA所属
通算MMA戦績20戦19勝1敗
UFC世界ライトヘビー級王者

2013 年下半期戦績1戦1勝
9月21日×アレクサンダー・グスタフソン

4月の勝利も指の負傷、9月のアレクサンダー・グスタフソン戦後も負傷が長引き、グローバー・テイシェイラとの防衛戦は2月から3月、そして4月へと延期が続いている。そんな状況とグスタフソン戦で初めてラウンドを失う姿を見せたがことで、一時期のような超人的な強さが薄れてきた。とはいえ、厳しい状況のなかでスピニングバックエルボーを決めるなど、勝負強さを見せ、有り余る才能だけでなく、等身大のJJは精神力の強さが根底にあることも好感度のアップにつながったに違いない。

Eddie Alarez【MVP第8位】
エディ・アルバレス(米国)
ブラックジリアン所属
通算MMA戦績28戦25勝3敗
Bellator世界ライト級王者

2013 年上半期戦績1戦1勝
11月2日×マイケル・チャンドラー

Spikeベラトールの看板選手となったマイケル・チャンドラーにリベンジを果たし、世界ライト級王者に返り咲いた。判定でいえば、非常に微妙な勝利だったが、勝敗以上の部分でもMMA史上に残る激闘を制した事実は何よりも大きい。この勝利でUFCへの移籍は、また時間が掛かることになりそうだが、商品価値も十分に上がりうる勝利だった。そして、UFC、Bellatorという枠に関係なく、MMAファイターとしてSpikeの通常中継で全米に流れた名勝負を戦った影響力が明らかになるのは、これからだ。

Travis Browne【MVP第9位】
トラヴィス・ブラウン(米国)
ジャクソンズMMA所属
通算MMA戦績18戦16勝1敗1分
UFCヘビー級

2013 年下半期戦績2戦2敗
12月28日×ジョシュ・バーネット
8月17日×アリスター・オーフレイム

アリスター・オーフレイム、ジョシュ・バーネットというJ-MMAのスーパースターに連勝、通算3連勝とした。アリスター戦ではヒザ蹴りからパンチで追い込まれたが、勝負を諦めない気持ちの強さも見せての逆転勝利を手にした。柔らかい肩から伸びるパンチだけでなく、蹴り技、そして脅威の組みつかれた状態でのエルボーなど、もっと上位でも良い2013年の下半期、トラヴィス・ブラウンの活躍だった。

Patricio Freire【MVP第10位】
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
チーム・ノゲイラ所属
通算MMA戦績23戦21勝2敗
Bellatorフェザー級

2013 年下半期戦績4戦4勝
11月15日×ジャスティン・ウィルコックス
10月11日×ファブリシオ・グェレーロ
9月13日×ディエゴ・ヌネス
7月31日×ジェレッド・ダウニング

トーナメント戦という特性もあるが、今のMMAでトップファイターが半年間で4試合をこなすのは、やはり異例だ。しかも、1試合ごとに印象に残る強さを見せつけた。なかでもジャレッド・ダウニング、ディエゴ・ヌネスに圧勝した2つのKO勝ちはフレイレの強さを改めて見せつけた。

(MVP部門、続きはコチラ

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