【UFC168】ロンダがミーシャを腕十字で返り討ち。ブーイングも
<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
ロンダ・ラウジー(米国)
Def.3R0分58秒 by 腕十字
ミーシャ・テイト(米国/2位)
ミーシャを睨みつけ、タッチグローブも拒否したロンダ。打撃の交換からすぐに組みついて投げを打つもミーシャもすぐに立ち上がる。ケージにミーシャを詰めたロンダは距離をとって前蹴りを見せるとヒザの裏をすくいテイクダウンに成功する。
ガードを取ったミーシャはパウンドを受けながら三角へ。ロンダが持ち上げると、オモプラッタのようにぶら下がったミーシャが着地後にテイクダウンに成功する。強烈な三角クラッチから腕を流そうとするロンダ。ミーシャは頭を抜くことができない。やや強引にミーシャの左上を送ろうとしたロンダだが、ここでクラッチを解いてスタンドへ。
ミーシャのパンチがロンダの顔面を2度、3度と打ち込まれるが、ここでロンダが投げからテイクダウンへ。体を起こそうとしたミーシャは腕を取らせずパウンドを落してスタンドへ戻る。ミーシャのダブルレッグを受け止めて投げ切ったロンダは、自らスタンドへ。残り30秒、右ストレートを打ったミーシャは首をロックされると、右手を差しだして回り込むようにケージ際へ移動する。エルボーを入れたロンダ、MMA8戦目で初めて初回終了のフォーンを聞くこととなった。
2R、パンチの交換から足を掛けてテイクダウンを奪ったロンダだが、蹴り上げに動きが止る。起き上がったミーシャのダブルレッグを再び投げで切ったロンダはスタンドに戻る。左を打ち込んだミーシャに対し、ロンダはニータップからテイクダウンを奪いバックを伺う。場内のミーシャ・コールを受けて立ち上がったミーシャは、胸を合せるもクリンチの態勢からヒザやパンチを受ける。勢いのあるヒザを蹴り込んだロンダは、豪快な払い腰からサイドへ。シザースで態勢を崩したミーシャだが、ここでロンダがマウントへ。腰を押して腰を切ろうとしたミーシャの顔面にパンチを入れたロンダ、腕十字は勢いをつけすぎて上体が前方に。態勢を整え横三角からボディにエルボーを入れるロンダに対し、ミーシャは腹這いになり、ワキを固めて腕十字を取らせない。
極めにこそ至らなかったが、2Rを圧倒したロンダ。攻め続けたことで、未知のラウンドが進みスタミナが気になるが、ミーシャのダメージはそれ以上だろう。3R、直ぐに組みついて自分の形に持ち込むロンダ。ミーシャは疲弊が目立つが、スクランブルの状態で上を取ろうとする。ここで腕を取り、足を抱えて左腕を伸ばしたロンダ。ミーシャは観念したようにタップ。体力とともに精神面も削られたようなタップアウト負けだった。
直後のミーシャの握手に応えなかった勝者には、嵐のようなブーイングが送られ、さすがにロンダも動揺を隠せず、「握手はしなかったけど、彼女のことは尊敬している」と歯切れ悪く語った。