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【UFC168】負傷TKO防衛、ワイドマン「こんなことになるとは」

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>

クリス・ワイドマン(米国)

Def.2R1分16秒 by TKO

アンデウソン・シウバ(ブラジル/1位)

USAコールのなか試合がスタート。サウスポーに構えたアンデウソンに対し、ワイドマンが右の前蹴りを見せる。直後にシングルレッグから尻餅をつかせたワイドマンだが、アンデウソンもすぐにケージを背にして立ち上がる。左のオーバーフックから頭を戻しヒザを入れるアンデウソンだが、首相撲の上からフックを浴びて後方に倒れ込む。

クローズドガードのアンデウソンにパウンドを連打するワイドマン。アンデウソンは頭を引き寄せて、呼吸を整える。上体を起こしたワイドマンは左エルボーから、頭を抱えてネックロックへ。懸命に頭を押して、首を自由にしたところで右のエルボーとパウンドを被弾するアンデウソン。正座した状態から右エルボー、引き続きパウンドを落す王者にアンデウソンはまたも頭を抱えていく。

残り90秒、ワイドマンはネッククランクから右の細かいパンチを落とし、アンデウソンもガードから鉄槌を見舞っていく。重い右エルボーを落したワイドマンは、終了間際にも右のパウンドを落して初回を取った。

2R、素早い左ローを入れたアンデウソンは、下がりながら右フックを入れる。しっかりとガードを取るアンデウソンは、ワイドマンの右ミドルを入れた直後に左を蹴り込むと、自ら後方に大きく崩れ込み左足首を抑える。即、レフェリーが試合をストップ。アンデウソンはローをワイドマンの左足に蹴り込んだが、チェックされた際に足首から先が完全に明後日の方向を向いてしまう。

改めて戦いの恐ろしさを見せつけた、唐突なフィニッシュはアンデウソンの現役続行に、大きな影響を与える結果となった。負傷TKO勝ちながら、大勝負を自らのモノとしたワイドマンは、「この試合前に何があっても、そして今、結果が出て、この試合後でもアンデウソンは偉大であることに変わりない。チェックはレイ・ランゴに最初の戦いの前にしっかりと仕込まれたんだ。徹底して練習してきた。でも、ヒザに当たってこんなことになるとはね……」と語った。

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