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【KBJJA BJJ PRO】韓国の柔術連盟が日本で賞金トーナメントを開催。マルキーニョス&シュレック、出陣

kbjja-pro【写真】マルキーニョス、シュレックの参戦。軽量級ではチャールズ・ガスパー、ホブソン・タンノが先週末のグランドスラム柔術に続き賞金トーナメントに参戦する (C)MMAPLANET

30日(日)、東京・墨田区総合体育館でKBJJA BJJ PRO JAPANが開催される。日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)公認となるこの大会を主催するIF-PROJECTの安井佑太代表に、大会の見どころを語ってもらった。
Text by Takao Matsui


安井祐太IF-PROJECT代表(C)TAKAO MATSUI

安井祐太IF-PROJECT代表(C)TAKAO MATSUI

――BJJ PRO JAPANが開催されることとなった経緯を教えてください。

「今大会は主催がKBJJA、主管がIF-PROJECT、協力がJBJJFとなっています。そもそものキッカケは、韓国のKBJJAから賞金トーナメントを開催したいというお話がありまして、急遽、実現しました。KBJJAのイ・ジョンウ代表は、デラヒーバ・コリアの代表も務めていますので、その関係で僕らに相談があった流れですね」

――なぜ韓国の開催ではなく、日本なのでしょうか。

「韓国には黒帯の選手が日本に比べれば少ないので、そうしたことも背景にあるのかもしれません」

――賞金はどうなっていますか。

「男子アダルト黒帯ライトオープンクラス(70キロ以下)と男性アダルト黒帯オープンクラス(無差別)の各優勝者に、賞金100,000円ずつ贈られます。あとは、今大会にて活躍された選手の中からJIUJITSU TV(韓国の柔術情報サイト)のスポンサード選手が選出され、契約が合意した場合に限り、IBJJFアジア柔術選手権優勝で1,000ドル、IBJJFパン柔術選手権優勝で2,000ドル、IBJJF世界柔術選手権優勝で3,000ドルがそれぞれ与えられることとなっています」

――なるほど。

「初めて聞いた時は、面白いなと思いました。具体的な数字を打ち出すことで、出場選手のモチベーションにもつながります。賞品提供ももちろん嬉しいでしょうが、賞金の提示は、また違った喜びがあると思いますので」

――ちなみにスポンサード選手は、その場で決まるのでしょうか。

「どうでしょうか。そこまでは確認していませんが、該当なしの場合もあるのかもしれません。おそらく黒帯で活躍した選手を中心に選考され、後日、連絡があるのではないかと思われます」

――各階級には、魅力のある選手がエントリーしています。アダルト黒帯フェザー級は、インパクトジャパンから3名も出場していますね。

「お馴染のチャールズ・ガスパー選手は、JBJJFの大会を中心に活躍している常連選手です。カーロス・キムラ選手も同様で、安定した実力を発揮していますね。その中で個人的に注目しているのは、チアーゴ・フェリペ・ハタダ選手です。僕が彼を見た時は、青帯だったと思いますが、グレイシーバッハから移籍したと記憶しています。

身長が高く、手足が長くてリーチがあります。テクニックはもちろんですが瞬発力もありますので、レベルの高い攻防に期待したいですね。あとはホブソン・タンノ選手もアジア選手権でいい試合をしているので、上位に食い込んできそうです。タンノ選手、チャールズ選手の2強をチアーゴ選手が崩せるか、もしくは茶圓俊平が番狂わせを起こせるか楽しみです」

――アダルト黒帯ライトオープンも、彼らが中心になりますね。

「ライトオープンも同じメンバーが揃いましたので、マッチアップに期待がかかります。また、ここに加わるパラエストラ千葉の川嶋和哉選手が軽い階級の意地を見せられるかも見どころの一つです」

――アダルト黒帯オープンクラスも、楽しみな選手が揃いましたね。

「はい。まず驚いたのは、マルキーニョスことマルコス・ソウザ選手の電撃参戦ですね」

――今ではMMAに主眼を置いているかと思われたマルキーニョス選手が出場するのですね。

「実績は、みなさんご存知の通りです。上からも下からも崩せるし、強力なアタックもあります。密着系の抑え込みもうまいですし、優勝候補筆頭でしょうね。断トツといっても異論はないでしょう」

――出場リストを見ると、関根“シュレック”秀樹選手も入っています。

「マルキーニョス選手もそうですが、関根選手も含めてブルテリアボンサイから3名がエントリーしています。この包囲網は強烈すぎますね」

――関根選手とマルキーニョス選手が優勝候補ですか。

「同門なので、二人が決勝へ上がれば戦わずにシェアするかもしれませんね」

――そうなると、他の選手にがんばってほしいですね。

「ええ。レアンドロ・クサノ選手、後藤悠司選手に期待がかかります」

――クサノ選手は、今年のアジア選手権でクラウジオ・カラザンスに健闘していたので楽しみですね。

「強豪がいる中で結果を残すのは大変でしょうが、だからこそ高いモチベーションで臨めるのではないでしょうか」

――関根選手は、無敵の強さで快進撃を続けています。

「見た目からついパワーに注目が集まりますが、柔らかい動きをするんですよね。試合を見ていてとても勉強になります」

――意外と言っては失礼ですが、関根選手はスタミナもありますよね。

「全日本マスターの時に、試合時間が6分よりも10分の方が戦いやすいと発言していたのを聞いて、少し驚きました」

――ホベルト・サトシ選手との練習で、自信をつけているんでしょうね。各階級のトップ争いは、緊張感があって盛り上がりそうです。

「関根選手をはじめ、関東ではなかなか見られない選手が参加しているので、ぜひたくさんのお客さんに会場へ足を運んでほしいです」

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