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【UFC167】拳で流れ掴んだローラー、スプリットで激戦制す

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国/10位)
Def.3-0: 29-28, 28-29, 29-28
ローリー・マクドナルド(カナダ/3位)

右ローから左フックを振るうローラー。さらにローを重ねるローラーに対し、マクドナルドは左手を差し出し間合いを測る。右ハイを見せたマクドナルド、ブロックしたローラーが左を振るいながら前へ。マクドナルドのテイクダウン狙いを切ったローラーは、右の三日月蹴りに距離を取る。マクドナルドは右ハイ、ローラーは右ローを続ける。

ジリジリと前に出るマクドナルド、ローラーの踏み込みをサイドステップでかわす。乱打戦に持ち込めないローラー、これがマクドナルドの力か。残り1分、ケージ際に追い込んでもマクドナルドにすり抜けられるローラー。マクドナルドの攻撃はほぼ左ジャブと前蹴りのみ。終了間際にテイクダウンに失敗したマクドナルド、判断の難しいラウンドに。

2R開始直後のシングルを防いだローラー。右ハイで上体を反らされても、右ボディフックを打ち込む。右ミドルを返したマクドナルドは、右ストレートから右ミドルにつなげる。ローラーは右フック、左フックと振りが大きくなる。マクドナルドの右ボディを打ち込むと、ローラーが体を屈める。左ジャブから右の蹴り、さらにボディとローラーを攻め込むマクドナルドが残り2分を切ってダブルレッグダイブに成功する。

心理戦で完全にリードしたマクドナルドは、ここからグライディングへ。ローラーのシングルをがぶって立たせない。完全にローラーは背中をマットにつけた状態で、反撃がままならない。残り20秒を切ってエルボーを連打したマクドナルド、GSP張りのパーフェクトラウンドだった。

最終回、打開は拳と前に出るローラーだが、マクドナルドがここでもテイクダウンに成功する。しっかりと抑え込むマクドナルドに、レフェリーが早々にブレイクを命じる。スタンドに戻り左フックを打ち込んだローラーは、マクドナルドのテイクダウン狙いを切り返しトップを奪取する。蹴り上げからもブレイクを待ったマクドナルド、スタンドに戻ると右ストレートからミドルを放つ。

構わず前に出てフックを振るうローラーに対し、マクドナルドは目を突かれたとアピールし、試合が一時中断する。再開後、ダブルからシングルもパンチを受けてテイクダウンに持ち込めないマクドナルドは、ワンツーを受けてダウン。ローラーはパウンドからオモプラッタを潰しサイドへ。ハーフに戻されても、脇差しパスを決めたローラーが、左のパウンドを落していく。ディープハーフから潜りスイープを潰したローラーは、腕十字網を腕を引抜いてスタンドへ。残り15秒、テイクダウンを決めたマクドナルドが、エルボーと右のパウンドで猛攻を仕掛ける。ここでタイムアップとなり、場内はスタンディングオベーション。

結果はローラーがスプリットで判定勝ち。最終回の反撃があってこそだが、結果的に1Rの微差が勝敗を分けた形に。マクドナルドはGSPになり損ねたオクタゴン・ジェネラルシップだった。

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