【ADCC2013】女子60kg以下級。山本聖子が銅メダル獲得!!
19-20日(金~土・現地時間)、中国の北京でアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション選手権が開催された。女子60キロ以下級では山本聖子が3位入賞を果たし、2007年ニュージャージー大会55キロ以下級で塩田さやかが優勝して以来、日本人選手としては6年振りのポディウムとなった。
【女子60キロ以下級】
優勝 ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)
準優勝 ルアナ・アズギエル(ブラジル)
3位 山本聖子(日本)
<1回戦>
山本聖子
Def. マイナス1P
クリスティーナ・バーラン
注目の元レスリング世界王者山本聖子は1回戦で、米国のクリスティーナ・バーランと対戦。スタンドの攻防を支配した山本は、相手のガードからの仕掛けも体重をかけて膠着して封じこむ。結果、バーランがガードを取った際に献上したマイナスポイントで勝利。日本人選手として唯一の準決勝進出を果たした。
<準決勝>
ミッシェル・ニコリニ
Def. 3-0
山本聖子
準決勝で山本を待っていたのは前回準優勝、優勝候補筆頭のミシェル・ニコリニだ。加点時間開始前にも一度、山本のバックを奪ったニコリニは、その後がぶってきた山本に対して後転して体勢を入れ替えると、そのまま足を入れてバックポイントを奪取。チョークは極めさせずに何とか脱出した山本だが、これが決定打となり3-0でニコリニが勝利した。
準決勝敗退となった山本だが、3位決定戦を戦う予定だったアナ・ミシェル・タヴァレスが負傷により欠場し、3位入賞が決定。グラップリングの練習はあまりしないまま予選を勝ち抜いたという山本だが、レスリング世界王者のフィジカルとポテンシャルを活かし日本人選手として唯一のメダルを獲得した。
<決勝>
ミッシェル・ニコリニ
Def. ヒールフック
ルアナ・アズキエル
山本に勝利したニコリニは、決勝でもう一人の優勝候補のルアナ・アズキエルと対戦。 激しい足関節の攻防を展開した後、下から足を絡めてヒール・フックを極めて柔術世界王者同士の決勝戦を制し、念願のADCC初優勝を果たした。
【女子60キロ以上】
優勝 ガビ・ガルシア(ブラジル)
準優勝 マリア・マリジャシアク(ポーランド)
3位 タミー・クリエゴ(米国)
本命ガビ・ガルシアが力を見せつけての優勝。1回戦、あまりに大きな体格差にもめげず果敢に戦った中倉百合花をがぶりからのチョークで一蹴したガルシアは、決勝もマリア・マリジャシアクからチョークで一本勝ちして二連覇を達成。この数年、ギあり、ノーギどちらにおいても不動の世界一の座に君臨するガルシアが、今回もその座を守った。準優勝のマリジャシアクは1回戦、対抗馬と見られていたペニー・トーマスをギロチンチョークで落としての決勝進出。ポーランド人初のADCC準優勝という快挙を果たした。