【Bellator158】打撃の精度が違う。リマがデイリーを相手にトータル・ドミネーション、完勝
<ウェルター級/5分3R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ポール・デイリー(英国)
まずローを見せたリマに、右の大きな振りのパンチを放つデイリーに左フックを入れていきなりダウを奪う。デイリーはガードを取りつつケージを背に立ち上がる。左腕を差してテイクダウンを許さないデイリーだが、リマはダブルからシングル、さらにダブルとテイクダウンを仕掛けていく。残り3分でブレイクが掛かり、試合がケージ中央に戻る。右を伸ばすデイリーは続いて左ジャブ、リマはハイキックをよけて左クロス。左アッパーには左ストレートを伸ばす。
デイリーの前進に右アッパーを入れるなど、冷静にパンチを打ち込むリマのペースで試合は進む。ケージにデイリーを押し込んだリマがヒザ蹴り、離れて左ジャブを入れる。デイリーの右ローをしっかりとカットしたリマは左ストレート。続いて右アッパーのデイリーが前に出てくるところに合わせる。ローを散らしながら、デイリーを動かせ左を伸ばしたリマが初回を取った。
2R、ローにはローを返すデイリーだが、効いたローを受けているのは彼の方だ。リマは左ストレートでデイリーの前進を遮断し、振りが大きくなったところで左フックを狙っていく。素早い左フックに続き、シングルレッグからケージにデイリーを押し込んだリマに対し、体を返したデイリーが離れる。そのデイリーの左フックをブロックし、右ロー、左ストレートを入れるリマ。デイリーは自分の距離で戦えない。
その出足に右を入れたリマが、右アッパー。下がったデイリーにヒザから左フック、返しの右を伸ばす。組み付いたデイリーは逆に組み伏されガードを強いられると、パンチを受けながら立ち上がる。離れたリマは左ストレート、デイリーの左フックをブロックするが、右ストレートを被弾。直後に右ストレートを返し、崩れた落ちたデイリーにパウンドを落としこのラウンドもモノにした。
3R、打撃の精度の違いを見せつけるリマ。ここでも左ジャブから右前蹴りを入れ、デイリーのジャブをガードする。デイリーは右を当てたが、右ローで体がよれる。前に出られなくなったデイリーに左を2発、それでも左フックで前に出てくるとシングルレッグでテイクダウンとリマが完全に試合をコントロールする。背中をマットにつけ、荒い息のデイリーを枕で捉えパス狙い。足を戻すなど、防御に徹するデイリーは逆転勝ちへの時間が無くなる一方に。
ハーフで抑えたリマはキムラを防いで、サイドへ。万事休すのデイリーがシングルでトップを取ったのもつかの間、リマはスイープを決める。ここで気持ちが折れたか、デイリーの目にはもう力が感じられない。最後の三角も極まらず、リマがトータルドミネーション──デイリーをフルマークで下した。