この星の格闘技を追いかける

【Bellator281】ポール・デイリー、ジアコモにバック許すも右フックで逆転KOし──現役引退

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
Def.2R4分09秒by KO
ヴェンデル・ジアコモ(ブラジル)

デイリーにとって、63戦目にして現役最終マッチ。LFAからステップアップしてきたジアコモのローに右フックを合わせていく。ジアコモは右前蹴り、デイリーがボディからワンツーを放つ。右を振って前に出たジアコモが組んでケージにデイリーを押し込む。シングルに移行してテイクダウンを奪ったジアコモが、スクランブルでバックに回ると自ら背中をついてバックグラブを完成させる。

マウントに移行したジアコモは、デイリーがハーフに戻しても続くスクランブルで、同様にバックを取り寝技に持ち込む。半身のデイリーがブリッジで上を取るとエルボーを落とし、腕十字を防いでパウンドを打ち下ろす。ジアコモはここでヒールを狙うが、デイリーもストレートフットロック気味に足を抱えて時間を迎えた。

2R、右オーバーハンド、左フックで前に出るデイリーが、右オーバーハンドを当てる。下がったジアコモに跳びヒザを狙ったが、即組みついたジアコモがテイクダウンからバックへ。まずはワンフックで左のパンチを後方を入れる。ケージ際で片ヒザをついたデイリーは立ち上がって前方にジアコモを落とそうとする。この動きを2度ほど繰り返したデイリーは、亀の態勢で背中が伸びないよう我慢の展開が続く。やがてジアコモが横に寝転がり、両足をフックさせ残り時間は90秒に。

手首を掴んで絞めを防ぎ、一気に胸を合わせたデイリーは蹴り上げでできたスペースを生かしてパンチを打っていく。ジアコモが怯み座った状態でパンチを被弾すると、シングルレッグへ。これを切られ、パンチを連打されたジアコモが立ち上がるも左ボディフックから、思い切り右フックを振り抜き──逆転KO勝ちを決めた。

キャンバスにしゃがみこみ、涙を見せたデイリーは「アメージングで感傷的になる。MMAは今、キャリアに関わらずタフな相手ばかりだ。ここで終わりだ」と話した。


PR
PR

関連記事

Movie