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【Bellator281】徹底して金網にMVPを押し込んだローガン・ストーリーがロンドンっ子沈黙の暫定王座奪取

<Bellator暫定世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
ローガン・ストーリー(米国)
Def.2 -1:49-46.48-47.47-48
マイケル・ペイジ(英国)

ゆっくり時間をかけて花道をサークルケージに向けて歩いたMVP。素早い左ジャブを伸ばすMVPが、サイドのワイドスタンスから右を見せる。さらに飛び込ん右を放ったMVPに対しストーリーはシングルレッグからケージに押し込み、ケージの中央にテイクダウン。すぐにケージ際に移動したMVPは、ボディロックでケージに押し込まれ、頭を抱える厳しい態勢に。

ケージに背中をつけて懸命に守るMVPだが、ついにバックに回られる。胸を合わせたところで小外刈りで尻もちをつかせたストーリーは、ボディロックから左足を束ねる。MVPはワキ腹にパンチを入れるが立ち上がることはできない。右ヒザ立ちで金網に押し込まれたままMVPは初回を戦い終えた。

2R、ジャブを伸ばすMVPが右手を大きく回して──左ジャブ。さらに左ボディから右スレートをヒットさせる。ヒザをつくテイクダウン狙いをかわしたMVPは、ケージを背負ったストーリーの前進に右アッパーを合わせる。MVPはスイッチし、走り込んで右ジャブ。ストーリーはシングルレッグで組み、ケージに押し込むと尻もちをつかせる。左足を束ねて時計回りで背中をつかせにかかるストーリーがボディロックでバックに回る。

ウィザーも取り切れないMVPが後方にエルボーを打ち、ようやくウィザーで立ち上がるも前方にボディロックテイクダウンを許す。ケージ際に移動しても、右手を背中越しに取られ背中をつかされたMVPはエルボーを打たれ時間を迎えた。

3R、左フックを入れたMVPが飛びヒザでストーリーを下がらせ、右エルボーを打ちこむ。さらに飛び込んで右エルボーを入れると、続くステップイン&右に組みつかれ、ロールから上を取られる。すぐにケージを背負ったMVPだが、またもケージ際で座られた状態に。

ストーリーは足を束ね、リストを取りに行きつつバックを伺う。MVPはここも片ヒザ立ちを続け、時間が過ぎる。残り70秒で立ち上がったMVPが、懸命に頭を押すが押し込まれ状態から逃れられないまま時間となった。

4R、サウスポーの構えで左ハイを蹴ったMVPは、オーソに戻しストーリーのジャブをかわして右を入れる。MVPはワンツー、ジャブを続け、左ジャブから右を狙う。ストーリーの踏み込みに右ストレート、さらに左ジャブを当てたMVPが右をヒットさせる。組めないストーリーが右ロー、MVPはワンツーを入れる。さらに飛び込んで右を当てる。ストーリーはラウンドを落としても、ここはスタミナの確保を選択したか──と思いきや、残り80秒でダブルレッグを仕掛けケージへ。

MVPは尻もちをつかされ、左足をストーリーの右腿に乗せられて立ち上がることができない。ストーリーはここもボディロックからバックを狙い、ケージにMVPを押し込み試合は最終回へ。

5R、即ワンツーを打ったMVP。跳びヒザに下がったストーリーがダブルレッグでケージに押し込む。頭を押すMVPはまたもヒザをついて背中をに回られる。ワンフックで背中にしがみつくストーリーが時間を使う。

立ち上がり際に腰を抱えられ、サークルケージ中央でテイクダウンを取られたMVP。クローズドガードで下からパンチを入れるが、これでは攻勢点と見られないだろう。残り1分強で右足を抜き、ハーフで抑えるストーリーは肩固めを狙いつつ、MVPの顔面にパンチを入れる。最後もボディロック&両足を束ねてタイムアップに。

ケージへの押し込みを有効と見るなら、MVPが取ったラウンドは4Rのみか。結果、ジャッジの裁定はスプリットに割れたが、ストーリーの腰に暫定世界ウェルター級王座のベルトが巻かれた。全てのお膳立てが揃ったロンドン大会で、MVPはキャリア2度目の黒星を喫し苦い結果の終わった。


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