【UFC166】堀口と戦うペイグ 「トラッシュトークは得意じゃない」
【写真】9カ月の愛息アッシャー君と。日本では当然、堀口の勝利が願われているが、ダスティン・ペイグも人生を賭けてオクタゴンで戦っている……。
19日(土・現地時間)にテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで行われるUFC166「Velasquez vs Dos Santos」。同大会で日本から堀口恭司がオクタゴン・デビューを果たす。
その堀口の対戦相手ダスティン・ペイグを試合直前にキャッチ。現在3連敗中ながら、侮れないフィニッシュ能力を持つペイグに堀口戦について尋ねた。
──日本の新鋭、堀口恭司選手との試合が近づいてきました。現在の体調は如何ですか。
「今回は凄く良いキャンプを組めたんで、最高のコンンディションです。減量も順調ですし、早く試合がしたいですね」
──堀口選手の試合映像はチェック済みだと思いますが、どのような印象を持ったのか教えてください。
「私のマネージメント(サッカーパンチ)が、彼の過去の映像を揃えてくれたので、全試合観ています。それ以外にも、どこで練習しているのかだとか、どんなトレーニングパートナーと練習しているのかなど、細かいデータも揃えてくれたのですが、正直、それはあんまり気にしてないです(笑)。ホリグチはとてもアグレッシブな選手だと思っていますが、レスリングの強い相手には少し苦戦しているかな、という印象も持っています」
──特に気を付けないといけない、攻撃は何になると思いますか。
「もちろん打撃なんですが、あともう一つ気をつけているのは、ホリグチはとてもせめぎ合いに強い選手だということです。何ていうのかな、綺麗な技術も良いのですが、ドロドロの試合内容でも、どこか強さを発揮する選手だと思います」
──逆にペイグ選手の技で、堀口選手を切り崩せそうな技術は何になるでしょうか。
「サイズ、リーチ、パワーです。特にパワーの部分では、私の方がかなりあるのではないでしょうか」
──現在、UFCで3連敗中です。この試合に掛ける意気込みのほどを聞かせてください。
「そこに関しては、あまり考えないようにしています。前回の試合も2連敗のあとだったので崖っぷちでしたから。ただし、前回の敗戦は私としてはおかしな判定だと思っていますし、その前の試合は6日前のオファーを受けた試合でした。そして、その前の試合にしても2週間前のショートノーティスでした。しかも、ヘルニアの手術をした後だったので、今考えれば受けなければ良かったかな、と思っているぐらいです(笑)」
──以前にも一度、3連敗を経験していますが、その後はUFC入りを決めるまで5連勝をしています。前回の3連敗から、現状を切り抜けるうえで、学んだことはありますか。
「その時に学んだかどうかは、自分自身ハッキリとしていないのですが、常に全ての試合で勝つという姿勢で臨んでいるんで、今回の試合も同じ感覚です」
──これまで上げた11勝のうち3試合がKO勝ち、8試合が一本と、全てフィニッシュしています。ペイグ選手の戦う信条を教えてください。
「私はジャッジに勝敗を委ねるのが本当に嫌なんです。だから常に相手をフィニッシュしたいと考えています」
──最後に堀口選手に一言、お願いします。
「私はトラッシュトークが得意じゃないので、何を言えば良いのか……。ホリグチは素晴らしいファイターだと思います。彼のような選手と試合ができることは、私にとっても大きなチャンスだと思っています。だから、ホリグチとのとの試合を本当に楽しみにしています。彼にはレッツ・ドゥ・イット・ベイビー!(Lets Do It Baby!)と伝えてください(笑)」
■ UFC166「Velasquez vs Dos Santos 3」対戦カード
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ケイン・ヴェラスケス(米国/王者)
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル/1位)
<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・コーミエー(米国/2位)
ロイ・ネルソン(米国/9位)
<ライト級/5分3R>
ギルバート・メレンデス(米国/2位)
ディエゴ・サンチェス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
ショーン・ジョーダン(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国/2位)
ダレル・モンタギュー(米国)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ボッシュ(米国/9位)
CB・ダラウェイ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ネイト・マーコート(米国)
ヘクター・ロンバード(豪州)
<女子バンタム級/5分3R>
サラ・カフマン(カナダ/2位)
ジェシカ・アイ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョージ・ソティロポロス(豪州)
KJ・ヌーン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
TJ・ウォルドバーガー(米国)
アドラン・アマゴフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
マイク・リオ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ラーセン(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ダスティン・ペイグ(米国)
堀口恭司(日本)