【Pancase278】復帰戦で日沖発と戦う内村洋次郎<01> 「川尻さんには感謝の気持ちしかないです」
【写真】 16カ月振りのファイトで国内トップ・フェザー級の日沖発と対戦する内村(C)TAKUMI NAKAMURA
12日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase278にて。パンクラス2戦目となる日沖発と対戦する内村洋次郎。
今回は約1年4カ月ぶりの試合で注目の日本人対決となったが、その間に選手生命を左右しかねない怪我を負っていた。周囲のサポートを経て、戦いの場所へ戻ってきた内村が復帰戦へ向けた想いを語った。
――Pancrase 278で日沖発選手との試合を控える内村洋次郎選手です。今日は上野にあるCHARIS GYM(カリスジム)での取材となりましたが、内村選手はこのジムのメインインストラクターを務められているんですよね。
「はい。もともとパンクラス時代の先輩伝手にジムの代表を紹介していただいて、このジムのメインインストラクターとして働かせていただくことになりました」
――今までもジムで指導されてきたと思うのですが、メインインストラクターという立場のあるポジションになって、心境に変化はありますか。
「やっぱり今まで以上に責任を持って取り組まなければいけないなと思います。ジムでは格闘技とヨガを教えているので、どちらも楽しんでもらえる場所にしていきたいと思います」
――練習環境も変わったのではないですか。
「そうですね。自分はイングラムの所属として試合をやらせてもらっているのですが、ジムがあるわけではなかったので、基本的に練習はすべて出稽古だったんですね。でも今は自分で使わせてもらえるジムがあるので、出稽古先では対人練習をやって、指導がない時間帯を使ってジムで自分の練習をやるという、改めて恵まれた環境にいるなと思っています」
――さて内村選手自身を取り巻く状況も変わる中、日沖戦という大一番が決まりました。まず試合そのものが約1年4カ月ぶりとなりました。試合間隔が空いた理由は何だったのですか。
「実は前回の試合のあとに網膜剥離になってしまったんです。試合で怪我したのかどうかは定かではないのですが、試合後にちょっとそういった症状が出るようになって。怪我の場所も場所だったので、謙吾さんからも『しっかり治してから現役を続けるかどうか考えればいい』と言ってもらって、まずは治療に専念しようと思いました」
――目の怪我はだましだまし続けられるものではないですからね。
「最初は町の病院で診察を受けて、大学病院を紹介してもらったんですけど、嫁も色々と怪我のことを調べてくれて。嫁からはずっと『川尻達也さんも手術した深作眼科がいいところみたいだよ』って言われてたんです。しかもそれがしつこいくらい続いて」
――おそらく「病院を変えた方がいい」という無言のメッセージだったのでしょうね。
「だと思います。それで最終的に『川尻さんにメッセージだけでも送ってみたら❓』という話になって、川尻さんに『総合格闘家の内村洋次郎というものです。実は自分も…』と相談のメッセージを送ったんですよね」
――川尻選手とは面識があったわけではないんですね。
「だから本当に失礼な話なんですけど。でも川尻さんは突然メッセージさせていただいたにも関わらず、すごく親身になってアドバイスしてくれて、ここまで川尻さんが言ってくれるんだったら、深作眼科さんで手術しようと決心しました」
――奥さんの助言と川尻選手のアドバイスが分岐点だった、と。
「はい。実はその時点で大学病院で手術を受ける日程まで決まってんです。でもそれをキャンセルして、深作眼科さんで手術していただきました。だから本当に…初対面の俺に対して、あれだけ丁寧にアドバイスしてくれた川尻さんには感謝の気持ちしかないです」
■ Pancrase278対戦カード
<ネオブラッドTバンタム級/3分3R>
○藤野敦史(日本)
×金太郎(日本)
※金太郎の右足甲部分の骨折欠場により不戦勝
<ネオブラッドTウェルター級/3分3R>
赤沢幸典(日本)
奈良貴明(日本)
<ネオブラッドTバンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
佐藤ヒデキ(日本)
<ネオブラッドTフライ級/3分3R>
鮎田直人(日本)
田中千久(日本)
<ネオブラッドTフライ級/3分3R>
若松佑弥(日本)
NavE(日本)
<フェザー級/3分3R>
渡辺謙明(日本)
齋藤拓矢(日本)
<バンタム級/3分3R>
長谷川孝司(日本)
林大陽(日本)
<バンタム級/3分3R>
山口亮(日本)
樋口武大(日本)
<フェザー級/5分3R>
日沖発(日本)
内村洋次郎(日本)
<ストロー級/5分3R>
砂辺光久(日本)
八田亮(日本)
<フェザー級/5分3R>
高谷裕之(日本)
ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)
<ウェルター級/5分3R>
三浦広光(日本)
ジェームス・チェイニー(米国)
<ライト級/5分3R>
クリスMAN(日本)
ドミニク・ロビンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
ルイ・サノデキス(カナダ)
<フライ級/5分3R>
古賀靖隆(日本)
春日井健士(日本)
<フェザー級/3分3R>
田村彰敏(日本)
啓之輔(日本)
<フライ級/3分3R>
上田将竜(日本)
藤井伸樹(日本)
<フェザー級/3分3R>
横山恭典(日本)
松岡嵩志(日本)
<バンタム級/3分3R>
神田周一(日本)
小宮稔大(日本)
<フェザー級/3分3R>
川那子祐輔(日本)
新居卓(日本)
<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
草・MAX(日本)
<フェザー級/3分3R>
宮路智之(日本)
杉山和史(日本)