【UFN27】水垣偉弥、試合直前インタビュー~泣き虫キャラ卒業~
【写真】マスクを被って、対峙もしないエリック・ペレスに苦笑いの水垣。Face off(睨み合い)にならず、eyes off(視線をそら)された形だ(C)MMAPLANET
28日(水・現地時間)にインディアナ州インディアナポリスのバンカーズライフ・フィールドハウスで行われるUFC Fight Night27「Kampmann vs Condit」で、エリック・ペレスと対戦する水垣偉弥。27日(火・同)の公開計量では、疲労感の残る表情を浮かべていた水垣を、宿舎に戻った直後に直撃した。
<エリック・ペレス戦決定直後の水垣偉弥インタビュー>
──計量は無事パスしたものの、かなり疲れた表情をスケールの上で浮かべていました。髪の毛もまとまっていなかったですね。
「もう水抜きした時のまんまでしたね。髪の毛を整える余裕もなかったです」
──つまり減量に苦しんだということですか。
「結構、しんどかったですね。疲れました。昨日の夜に1キロ半ぐらい落してから寝て、起きた時にもかなり落ちているから、いい感じで水抜きに入ったんですけど。最後にきつくなりましたね。これまでも、こういうことは経験しているんですが……。最後の米国の試合(※コール・エスコベド戦)でも、吐いてしまったりして苦しみましたし、やっぱり時差ボケの影響もあるかもしれないです。日本よりも水抜きはきついですね」
──エスコベド戦以来、約1年11ヵ月振りの米国の試合で、この間は日本とマカオでの試合でした。
「マカオが一番楽でしたね。大会が夜じゃないですか。日本大会は試合開始が早いので、計量も早くて夜中の3時とかに水抜きを始めないといけないんです」
──WECより、北米メジャーで戦い5年、米国の方が慣れたという雰囲気だったのですが、それでも遠征は簡単ではないと。
「水抜きまでは全く気にしていなかったんですけど、最後に苦労しましたね」
──ところで計量会場では、対戦相手のエリック・ペレスと向かい合ったのですが、マスクを被っており表情も見えなかったですね。
「向かい合ってもいないですね(笑)。こっちを見ないで観客席に向かってVサインをしていたから、どうしたら良いのか戸惑いました。自分はいつも通りポーズを決めていたんですが、フェイス・オフにならなくて、初めての経験でしたね(笑)」
──対戦が決まった直後は、試合時間が短くて印象がぼやけるというようなことを言われていましたが。
「勢いがあるので、思い切り来るだろうから、そこは一番注意しないといけないですね」
──これは素直に感じたことなのですが、KO勝ちもしているし、パンチ力はあるのでしょうが、ペレスの試合映像をチェックしても、水垣選手の方がパンチの威力は上のように見えました。
「実はBJさんからのアドバイスも『KO勝ちとか、一本勝ちも多いけど、寝技での極めとかもそんなに怖がる必要がないから。思い切りやれば、勝てるよ』って。向こうの攻撃力に関しては、それほど気にすることないというアドバイスでした。UFC以外の試合もチェックしたんですが、随分と前の試合だし、どれだけ参考になるか。蹴り足を掴まれて倒されるシーンもあり、BJさんからは他にも『打撃でこっちに分があると、テイクダウンも狙ってくるよ』ということも言われています」
──なるほど、9月13日にジャカルタで試合を控えているので、今回はBJ選手は米国に来ることができなかったですが、従来通りメイン・コーナーマンのような役割を果たしてくれていたのですね。
「ハイ。クリス・カリアソのように下がってくる選手と比較すると、危険な面はありますけど攻めて来てくれる分、戦いやすいと思います。そういう意味では、噛みあうでしょうね。マカオ大会に続き、タナボタですがメインカードで戦わせてもらっているので頑張ります」
──それも日本大会のブライアン・キャラウェイ戦のようにダウンを喫し、危機一髪のところを魂の逆転勝ちを挙げたから、ズッファの評価も高いということではないでしょうか。
「記憶がないままですけど、そういうなかで勝てた試合なので自信にはつながっています。試合映像を見たんですけど、記憶がなくなって無意識で戦っている時の方が、普段、練習していることが出ていたんです。意外と良い動きしているなって(笑)。渡辺会長にミットを持ってもらっているのに、試合では出せていなかった動きが自然と出来ていて……。あの動きを意識がある間に出したいなって思っています」
──なるほど(笑)。これからゆっくり休んで明日、頑張ってください。笑顔で勝ち名乗りを受けることを期待しています。
「そうですね、もう泣き虫キャラも卒業しないといけないので。とにかく勝ちます。実は日本にいるときに結構、体調が悪くて下痢が続いていたんです。例え、〇ン〇を漏らしても絶対に勝ちます(笑)」
■UFC Fight Night 27 「Condit vs Kampmann 2」対戦カード
<ウェルター級/5分5R>
カーロス・コンディット(米国/2位)
マーティン・カンプマン(デンマーク/6位)
<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国/6位)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル/10位)
<ウェルター級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
ブライアン・メランソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ロバート・ワイッタカー(豪州)
<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
エリック・ペレス(メキシコ)
<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ロバート・マクダニエル(米国)
<ミドル級/5分3R>
ディラン・アンドリュース(ニュージーランド)
パピー・アベディ(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
ジャスティン・エドワーズ(米国)
ブランドン・ザッチ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
日沖発(日本)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイムズ・ヘッド(米国)
ジェイソン・ハイ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ザク・カミングス(米国)
ベン・アロウェイ(豪州)
<ライト級/5分3R>
ロジャー・ボウリング(米国)
エイブル・トゥルージロ(米国)