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【UFC163】レイチがタフマッチ制し、4年ぶりの復帰戦飾る

<ミドル級/5分3R>
ターレス・レイチ(ブラジル)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-27
トム・ワトソン(英国)

4年振りの復帰となったレイチ、距離を詰めて左右のフックからケージにワトソンを押し込んでバックへ、シングルフックから後方に倒れ、襷がけから両足をフックする。腰骨に踵を落しRNCの機会を伺う。アゴの上からフェイスロックのように腕をかけるレイチは、そのままパンチ攻撃に切り替える。

右腕をクラッチされたワトソンは、成す術なくパンチを受け、なんかと右腕を引抜く。胸を合わせようとワトソンが体を起こしても、レイチは背中に張り付き、フックを一本にしてバランスを取る。もう一度、両足を差しこんだレイチだったが、勢いよくパンチを入れたところでワトソンが向き合って立ち上がる。距離を取り、ワンツーを入れるワトソン。右アッパーから左フック、右ローを入れたワトソンが、右でレイチの顔面に打ち込んだところで初回が終了した。

2R、打撃戦に応じたレイチの左がワトソンのアゴを打ち抜くが、逆にパンチを受ける。ワトソンが完全打撃モードになったところで、組みついてバックからテイクダウンに成功したレイチが、マウントへ。ワトソンが足を戻すと、下にならないようにポジションを移行するレイチは、再びバックマウントへ。乗り過ぎないよう両足をフックしたレイチ、再びワトソンが亀の態勢になり立ち上がる。

前方に落されながら腕十字に入ったレイチ、ケージに圧しかかるように体重を掛けたワトソンがエスケープに成功する。スタンドに戻ってもパンチを振るうレイチは、ヒザを受け、右を被弾しても左を伸ばす。残り1分、レイチが首相撲からヒザをボディに見舞う。エルボーを返すワトソン、打撃戦はワトソンが優勢で、ラウンド終了間際にはレイチがテイクダウンを仕掛けたところで、2Rが終わった。

最終回、レイチの右フック、ワトソンの左フックが交錯。この右フックでワトソンが右目の周囲をカットし、かなりの流血に見舞われる。足を止めての打ち合い、首相撲からヒザ合戦と真っ向からやり合う両者。残り3分を切ったところで、レイチはテイクダウンを奪い、マウント→バックマウントへ。バックコントロールに移行し、ワトソンがスタンドに逃げても、再び後方に倒してバックからシングルフックの態勢に入ったレイチ。そのまま両足をフックし、バックマウントへ、ワトソンの動きに合わせ、ノヴァウニオン・スペシャル=肩固めに移行する。

試合終了まで1分、一度は肩固めがルーズになったが、レイチはサイドに回り力を込める。そのまま固めた状態で、タイムアップを迎えた。厳しい打撃の展開を切り抜けたレイチが、3-0で判定勝ちを手にした。

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