【UFN108】レイチが右ローでアルヴィーを制圧
<ミドル級/5分3R>
ターレス・レイチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
サム・アルヴィー(米国)
試合開始直後に右ローを受けて、体がよれたアルヴィー。レイチはハイから右ローを再び蹴り込む。アルヴィーは右ジャブを伸ばすも、直後に右ミドルを蹴られる。続く右ハイはブロックしたアルヴィーだが、再び右ローを蹴られる。右の相打ちもレイチの勢いが上回り、さらに右ローを入れる。
テイクダウンもあるためか、思い切った打撃を振るうことができないアルヴィーは明らかにローが効いている模様だ。踏み込みがないアルヴィーのパンチ、レイチは右ローを継続しアルヴィーのパンチをバックステップでかわす。近距離で右を打ち合った両者、レイチは蹴りで突き放す。レイチは右ミドル、左をかわして右ローを蹴っていく。初回はレイチのモノとなった。
2Rになってもアルヴィーの踏み込みは甘く、レイチが右ローを続ける。アルヴィーはカウンターを狙うが、ローの方がレンジが遠く右足を蹴られる展開は変わらない。それでも思いきいて前に出るようになったアルヴィーに対し、レイチはダックアンダーからダブルレッグへ。倒れなかったアルヴィーがレイチをケージに押し込むも、体を入れ替えられ距離を取られることに。
ワンツーで前に出たアルヴィーが続く左を当てると、レイチがバランスを崩す。すかさず組み付いたレイチがテイクダウンに成功し、スクランブルでバックへ。ザッツ・ノヴァウニオン・ムーブを見せたレイチだが、この回は微妙なラウンドとなった。
最終回、右ミドルを蹴ったレイチが右ローにつなげる。そのローが急所に入り、アルヴィーは苦悶の表情を浮かべる。再開後、レイチは右ミドル、そして右ローを蹴るとステップを使って距離を取る。アルヴィーが左を振るって前進、レイチのダブルレッグを切る。レイチの右ハイをキャッチしに掛かったアルヴィーだが、そのまま距離を詰めることができない。
と、指が入ったとアピールしてアルヴィーが再び中断を要求する。再開後、サークリングを続けるレイチにブーイングが起こる。アルヴィーは右を当てるが、攻撃が単発だ。蹴って離れるレイチは残り20秒でシングルレッグへ。このままクリンチに持ち込む試合終了。やるべきことをやり抜いたのはレイチだが、この最終回もジャッジはどのように判断するか──結果、フルマークでレイチが判定勝ちを手にした。