【Bellator149】ランペイジ復帰のベラトール・ライトヘビー級で前王者ニュートン、タイトル戦線脱落
<ライトヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
エマニュエル・ニュートン(米国)
キング・モーのRIZINトーナメント優勝、ランペイジ・ジャクソンのカムバックと俄然層が厚くなった感のあるベラトール・ライトヘビー級戦線で、前王者ニュートンが生き残りを賭けてヴァッセル戦に臨む。
ヴァッセルの右ローにニュートンが左ミドルを返すと、これが急所に。すぐに試合は再開され、ニュートンが構えを変えて回転系の打撃の機会を窺うも、ヴァッセルは組んでテイクダウンへ。一度は立ち上がったニュートンだったが、ヴァッセルがボディロックから再び寝技に持ち込み、即マウントを奪取する。背中を預けて逃げようとしたニュートン、ここで背中が伸びるとヴァッセルはワキをすくってパンチ&RNCを仕掛ける。右のパンチを間断なく落とすヴァッセルは、ニュートンが胸を合わせにきても股間の下で泳がせ、マウントとバックマウントを行き来する。残り1分、ついに胸を合わせつつスタンドに戻ったニュートン、逆にシングルレッグからトップを取り返したものの初回はヴァッセルのモノとなった。
2R、初回に挽回した勢いをかってテイクダウンに出たニュートン。ヴァッセルは尻餅から立ち上がる。手をぶらりと下げたニュートンが、ジャブやローを繰り出す。しかし、左ローが急所に入り、またも試合は中断される。1Rと違い、やや間を置いて再開すると、ニュートンはテイクダウンのフェイントを交え、サイド気味の蹴り、ローを入れる。続いて組みに行ったニュートンは、スイッチバックで耐えようとしたヴァッセルを倒すと肩固めを狙う。スクランブルからバックをコントロールし、再びテイクダウンをしたニュートンに対し、ヴァッセルはスタンドに戻ると腰を取りとりに行くも、ケージに押し込まれシングル、ハイクロッチと攻め立てられる。と、組み合いのなかでニュートンの右ヒザが急所に入り、ヴァッセルは前方に崩れ落ち、ニュートンにはついにペナルティが与えられる。
残り1分で再開となり、ニュートンはスピングバックキックからシングルへ。これを切ったヴァッセルは足を使って距離を取る。形勢を逆転し始めた展開のなかで不用意な反則を繰り返したニュートン、取り返したラウンドだったがイーブンの状態に1ポイント・リードを許した状態で最終回を迎えることとなった。
勝利にはビッグラウンドか、フィニッシュが必要なニュートンは後ろ回し蹴りをキャッチされそうになったところで、スピニングバックフィストを繰り出す。これは当たりが浅く、続いてダブルレッグから引き抜くようにニュートンがテイクダウンに成功する。2Rから攻められ続けのヴァッセルは、立ち上がったところで顔面にヒザを被弾。ケージに押し込まれ、ハイクロッチと攻め立てるニュートンに対し、ヴァッセルは首相撲からヒザを狙い、続いてがぶってダブルレッグへ。ケージを背に耐えるニュートンだが、尻餅をつかされると続いて背中をマットに。残り80秒で下になってしまう。ヴァッセルはしっかりとトップをキープし、マウントからバックマウントへ。これでドローへの芽も失ったニュートンは残り20秒でマウント状態からパンチを連続で被弾する。
そのままタイムアップとなり、0‐3で判定負けとなったニュートンはタイトル戦線脱落となった。