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【RFC29】RIZIN勝利のキム・スーチョルがコナー・マクレガーオクタゴン初陣の相手ブリメージと対戦

Brimage vs Kim Soo Chul【写真】UFCでは再びリリースが活発化し、再雇用への道が開きつつあるだけにキム・スーチョルにとってTUFファイターとの対戦は非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)にROAD FCより、次回ROAD FC29が3月5日(土・同)のソウル開催から、19日(土・同)にウォンジュのチアク体育館に変更されて行われること、そしてセミのキム・スーチョル×マーカス・プリメージ戦など追加カードの発表があった。

開催日時&場所が変更されたもののメインはRFCフェザー級選手権試合=王者チェ・ムギョム×挑戦者マルロン・サンドロの一戦は変わりない。さらに上記にあるように大晦日のRIZINでジャングルファイト・バンタム級王者マイケ・リニャーレスを下したキム・スーチョルが、米国人元UFCファイターと戦うこととなった。

ブリメージはTUF14出演後、UFCで8試合を戦い4勝4敗という戦績でリリースされたファイター。終盤の2戦はコディ・ガーブランド&ジミー・リベラという勢い急上昇のファイターに敗れる形となっているものの、真騎士ことマキシモ・ブランコやLegend FC王者だったジュマビエク・トルスンや柔道&レスリングの融合体=ジミー・ヘッテスらを下しており、その実力はローカル団体にいけばチャンピオンクラスであることは間違いない。

コナー・マクレガーのオクタゴン初陣の相手を務め、秒殺されたことでUFCファイター人生に狂いが生じたブリメージが東アジアで再起の一歩を踏み出す。ROAD FCはこのところNew Wave MMAと謳い、ジョン・ムンホン代表自身はテイクダウンからトップコントロールが軸とならない打撃中心のMMAで韓国、そして中国に基盤を築いてきた。

そんななか元UFCファイターの登用は、自ら率いてきたチーム・フォースの愛弟子キム・スーチョルへの親心以外の何物でもない。RFCにはイ・ユンジュンという一億ウォン・プレイヤー契約を手にするバンタム級王者が存在する。その王者以上の実力者とされるキム・スーチョルの目標はあくまでもUFC。この弟子の夢を実現させるために昨年8月のマルロン・サンドロとの階級を越えた一戦や、大晦日のジャングルファイト王者との対戦と、キム・スーチョルにはROADのタイトル戦線とは無関係のマッチアップを実現させてきた。

そんなブリメージ×スーチョル戦以外で今回発表になったカードで注目したいのは、緑髪の新鋭キム・ミンウ×パク・ヒョンギュのバンタム級戦だ。キム・ミンウはメインで王座防衛に臨むチェ・ムギョムが所属し、1月31日にミドル級王者となったチャ・ジョンファン率いるMMAストーリー期待のストライカー型ウェルラウンダー。根津優太がムン・ジェフンに敗れたことで、次期チャレンジャー争いが激化するバンタム級戦線で、その根津に初回KOで敗れたパク・ヒョンギュンを相手にどのようなインパクトを残すことができるのか。ビッグインパクトが求められている試合となろう。

この他、7日(日)にWSOF-GC東京大会で渡辺久江と対戦するイ・イェジのウォンジュ凱旋試合、パーキーことパク・ウォンシクの出場が発表されている。パーキーは元はといえば昨年10月に日本の佐々木信治と対戦予定だったが、負傷欠場となった経緯がある。果たして佐々木の出場はあるのか。CCTVとの3年契約の裏にはメインカードに中国人選手の常時2名の出場という条件が織り込まれているとかないとか……という話も伝わってくるROADだが……。できればヘビー級と女子戦の相手に中国人ファイターが入り、パーキーの相手に佐々木でなくとも日本人選手の投入があってほしいものだ。そういった意味でも今後ROAD FCでどれだけ日本人選手に活躍の場が与えられるのか、その一つの答が見える大会になるやもしれない。

■ ROAD FC29対戦決定カード

<RFCフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者]マルロン・サンドロ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
マーカス・ブリメージ(米国)

<ヘビー級/5分2R>
ジム・ゴンオ(韓国)
TBA

<バンタム級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
パク・ヒョンギュ(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
TBA

<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
TBA

<ウェルター級/5分3R>
チャ・インホ(韓国)
TBA

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