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【Pancrase275】矢地、しっかりと勝ち切るも満足できず……「早く帰りたい」

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロドルフォ・ルビオ(メキシコ)

12月にPXCフェザー級王座を失った矢地が、パンクラス初陣でUFCベテランのルビオと対戦する。右ジャブを見せる矢地にルビオは左ロー。続く矢地の蹴りをキャッチしたルビオだが、矢地が逆にケージに詰める。小外掛けをすかされた矢地はバックを許す。ルビオは投げを狙ったが、矢地が胸を合わせてケージに押しこむ。しかし、ここでも小外掛けを潰されトップを許すと、足関狙いからケージを背にして起き上がる。

矢地はバックを取り返し、後方からパンチを入れる。亀の態勢で矢地の右腕を抱えるルビオだが、矢地は腕を抜いて鉄槌を入れる。ルビオはここでロールから上を取りリバーサルへ。矢地もケージを背にして立ち上がり、体を入れ替えていく。大内刈りでついにクリーンテイクダウンに成功した矢地がハーフからパンチ&エルボーを落とす。ガードからパンチを返すルビオだが、矢地は左エルボーを入れて右ヒジ&左パンチと攻撃をまとめ初回と取った。

2R、パンチの応酬のあとでハイを見せたルビオ。矢地も左ミドルを入れ、続いてローを蹴りこむ。汗の量が目立つルビオがジャンピングバックキックも、距離を取った矢地が左ローを入れる。続いて左ミドルにつなげた矢地は左ストレートもこれは距離が合わない。続く左ハイに組みに来たルビオのバックに回った矢地に対し、ここもルビオはキムラロックへ。これを潰した矢地はサイドコントロール、エルボーで攻め立てる。

キムラ狙いの矢地、ルビオも取られた腕を支点にスクランブルへ。肩車の要領で持ち上げられてキムラの攻防では下になった矢地だが、起き上がってシングルから上を取り直す。残り60秒、初回と同じようにハーフからエルボー&パンチを落とした矢地はトップを取り続け、腕十字をすかして連続でラウンドを取った。

最終回、ルビオは振りの大きなオーバーハンド、後ろ回し蹴りから一転シングルレッグ。アンクルピックからバックに回った矢地が右のパンチと鉄槌を入れサイドから抑えこむ。残り3分30秒でマウントを取った矢地は左エルボーを連打し、右のパンチへ。続いて強烈な右エルボーを打ち下ろすと、ヒップエスケープから足を狙ったルビオに対し、しっかりとサイドをキープする。強引に腕をからめるルビオだが、これでは効果はない。

それでも肩ブリッジでトップを取ったルビオ。矢地はケージを背に立ち上がるも、シングルで尻餅をつかされる。ここも状態を起こした足をすくってリバーサルした矢地はハーフからパウンドを落とし、フルガードの中からもエルボーと鉄槌、ヒジ打ちを続けタイムアップを迎えた。立ち上がって笑顔を浮かべた矢地はフルマークの判定勝ちを手にした。

「この空気に耐えられないので、早く帰りたい」と矢地は苦笑いを浮かべた。

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