【PXC38】矢地祐介(03)「リング有りきでやってきていないんで」
【写真】5月のPXCデビューは見送らざるをえなかった矢地祐介、いよいよグアムで海外初戦に臨む。
8月9日(金・現地時間)、PXC38のトビー・ミセッチ戦で海外、ケージ、ユニファイド・ルール初陣に挑む矢地祐介インタビュー第3弾。
段階的な目標設定、国内バージョンをクリアし、いよいよ海外、そして目標とするUFCへ向け、矢地の意気込みをお届けしたい。
<矢地祐介インタビューPart.01はコチラから>
<矢地祐介インタビューPart.02はコチラから>
──ケージ、そしてユニファイド・ルールで戦うことについては?
「ケージに関しては、全く不安はないです。KRAZYBEEでも、その練習をしてきているので、むしろケージの方が戦いやすいんじゃないかって」
──それはスタンドでも、プレッシャーを掛けていけるということでしょうか。
「そこに関しても全く不安はないです。大丈夫だと思います。リング有りきということではやってきてなくて、距離を大切にしてきていたので。僕らの間では宇宙空間って呼んでいるんですけど、距離感、間合いは常に意識してきたので。それにケージの立ち際の攻防も結構自信があります」
──マイセックに勝ち、9月14日のマニラ大会で決まるPXCフェザー級王者と戦わせてほしいということになりますか。
「そういう感じですね。焦ってはいないですけどね……。正直、VTJに出たいという気持ちもあったんです。時期的にも5月のPXCか6月のVTJか、どっちにしようかという思いはありました。
VTJに出るなら、そのまま今年は日本になる可能性もある。それでも修斗では世界戦が組んでもらえるか不透明な部分があったんです。ほんと、ケージだリングだっていうことは関係なくて、先が見えないという部分が気になったんです。この時期を無駄にしたくないっていう気持ちでした。
常に前に進んでいきたいので、勝った先がクリアなところで戦う方が良いと判断したんです。でも、VTJは盛り上がっているし、良い試合をしたら日本で名前も売れるだろうし、戦いたかったです。それでも、この先はUFCだけを見ているので、PXCでやろうと」
──さすが計画を立てて、進む男ですね(笑)。
「ハハハハ。そこはしっかりとやっていかないと……。PXCでベルト取って、良い試合をしてUFCに目をつけてもらえればって思っています」
──UFCフェザー級戦線では日沖選手が2勝2敗、他は小見川選手がリリースされて以降、日本人の補充はありません。
「厳しい世界ですよね、ホントに。バンタム級ですが、(田村)一聖さんを見ていてもそうですし……。あれだけ強いのに……、厳しい世界だと思います。だからこそ、自分を試してみたいという気持ちになります。
UFCに出ることができれば、今後の進むべき道も見えて来るんじゃないかと思います。急ぎ過ぎるのも良くないのですが、やっぱり出たいですね、UFCは」
【写真】3月のPXC36で韓国人ファイターのチョ・ソンフォンを相手に殴り勝ち、3RでTKO勝ちを収めているミセッチ。キャリアは3勝2敗、矢地優位な試合であることは間違いないが、決して侮れない相手だ。
──トビー・マイセック戦が、その新たな一歩となるので、しっかりとした勝利が必要になります。
「アウェイとかも気にしていないので、大丈夫だと思います。前の欠場を教訓にして、疲れとか感じるとしっかりと休むようにしていますし。減量も始まるのでケガのないように最後、しっかりと調整してきます」