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【ONE37】山田哲也がフォラヤンに0-3の判定負け。テイクダウン狙い→引き込みは……

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
Def.3-0
山田哲也(日本)

76.7キロのフォラヤン、77.1キロだった山田。タッチグローブをしなかった山田は、柔らかい構えから左ハイを見せる。下がってかわしたフォラヤンの右回し蹴りも距離が合わない。フォラヤンは続いて後ろ回し蹴りも当たりが浅く、山田が素早く組みついていく。テイクダウンを許さず離れたフォラヤンに山田が左ハイ。フォラヤンは右ローを返す。リーチ&身長で優る山田の間合いになかなか入ることができないフォラヤンは3度目の後ろ回し蹴りから右フックを振るっていく。

ワンツーでボディを攻めたフォラヤンは、次のワンツーもボディを狙う。今度は頭を狙ったが、これは山田がバックステップ。山田は続く右に、右ローを蹴りこまれる。フォラヤンの右オーバーハンドで動きが一瞬止まった山田が組みつくが、ここもテイクダウンは取れない。フォラヤンの右ローから左フックで山田が後方に崩れる。ガードで足を効かせる山田に対し、スタンドで待ち受けたフォラヤンは続くダブルレッグもスプロールしたが、山田は最後に四つからようやくテイクダウン――も、ここで初回が終わった。

2R、右へ回りつつ左を振るう素振りを見せるフォラヤンが右ストレートから左ロー。フォラヤンの左から右ローを受けた山田は、組みついて引き込む。フォラヤンが一瞬、間をあけると起き上がった山田が組みついて小外掛けでテイクダウン。スプロールから立ち上がるフォラヤンだが、山田はこれを続けて削っていきたいところだ。残り2分30秒で両者に攻めるよう注意が入る。

再開後、スピニングバックキックを空振りしたフォラヤンが、右ボディストレートを入れる。続くワンツーでも腹をえぐったフォラヤンの右オーバーハンドに山田は組みに行き、引き込む。ブレイクで山田は立ち上がると、右ローにテイクダウンを合わせようとする。これもスプロールしたフォラヤンが右ボディ。山田の右は空振りとなり、フォラヤンが右ローから右ミドル。山田はダブルレッグから引き込みを繰り返すも、最後はフォラヤンが鉄槌から起き上がってサッカーボールキックを狙った。

最終回、山田はまたも組みから引き込みを見せ、レフェリーが立ち上がらせる。フォラヤンは遠い距離から後ろ回し蹴り。山田は左ミドルで前に出るも、またもテイクダウン&引き込みで観客からブーイングが起こる。それでもシングルで組みついた山田だったが、フォラヤンは簡単に切って右を打ち込む。山田は残り3分となり、シングルレッグでテイクダウンに成功する。

フォラヤンはクローズドガードからオープンになって腰を押すが、立ち上がることはできない。山田もパスができず、時間が過ぎていく。足を一本抜いた山田だが、フォラヤンがフルガードに戻す。残り1分で案の定ブレイクが命じられ、試合はスタンドに。山田のテイクダウン狙いを切ったフォラヤンがヒザ蹴りをボディに突き上げる。フォラヤンはここでも後ろ回し蹴りを見せ、最後は右ミドルを蹴ったところでタイムアップとなった。直後にしゃがみこんで、マットを叩いて悔しがった山田だったが、0-3で判定負けとなった。テイクダウンは取れなくても、ここから寝技に付き合わないフォラヤンに引き込むのはミスチョイスだったと言わざるを得ない。

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