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【ONE37】76.5キロでライト級のティンがケリーを下し、フェザー級王者ガフロフ戦をアピール

<ライト級/5分3R>
エブ・ティン(ニュージーランド)
Def.3R1分58秒by ギロチン
エリック・ケリー(フィリピン)

前回までフェザー級だったケリーは77キロ、ティンも76.5キロとライト級ながら実質はウェルター級のリミットとなった一戦。これまで12キロの減量を行ってきたことが明らかとなった両者――ONEは確実に他のMMAと一線を画すようになったことが実感される一戦だ。

試合開始直後に左ハイを見せたティンだが、ケリーは右を返す。続くタンの蹴りに組みついたケリーがスタンドでバックに回るも、前方に振り落したティンは顔面にヒザ蹴りを2発入れてバックへ。今度は自分が前方に落とされそうになったティンは、自ら着地して間合いを取り直す。左の飛びヒザを入れたティンに対し、背中を見せてケリーが距離を取る。追いかけずケージ中央で待ち受けたティンは、右を打ち込む。たまらず組みついたケリーをボディロックから崩したティンが、立ち上がり際に右ハイを狙う。

右オーバーハンドも打撃で部が悪いケリーは、ティンがハイキックで自らバランスを崩すと寝技へ。すぐに立ち上がったティンだが、首相撲からヒザ蹴りを被弾する。それでも組みついて大きく持ち上げてスラムしたティンが、パウンドからサッカーボールキックを放っていく。ボディへカカト落としを入れたティンは足を払ってパンチを連打し、逃げようとしたケリーのバックに。足を取って立ち上がったケリーがティンをケージに押し込むが、体を入れ替えられ逆にケージに押し込まれる。ヒザ蹴りからエルボー、左ハイを放ったティンが最後まで右ハイを狙うなど初回を取った。

2R、左目の上を腫らしたケリーは動きが重い。左から右を入れたティンは一旦離れ、ケリーの右オーバーハンドを見切る。続くテイクダウン狙いも逆にドライブしケージにケリーを運ぶ。ここでもティンはボディロックから崩して、バックを伺う。前方に落とされてもすぐに立ち上がるティンに対し、シングルを切られたケリーも、パンチを受けながら立ち上がる。ケリーはダブルレッグをスプロールされるが、首投げでテイクダウンに成功する。ティンはすかさずバックをとりつつ立ち上がり、後方から右ハイを蹴っていく。

離れた両者、ケリーはシングルでテイクダウン。ギロチンを抜かれたタンは首をコントロールし、ケージに近づいて起き上がろうとする。これを潰したケリーがバックマウントからRNCへ。ティンが防ぐと、パンチを入れてもう一度RNCを仕掛ける。アゴを下げて耐えたティンに対し、乗り過ぎのケリーは前方に落とされる。ケリーはガードを取った状態で2R終了を迎えた。

最終回、組んでバックに回ったケリー。胸を合わせたティンは、ケリーのテイクダウン狙いを潰して直接マウントを狙う。ケリーは正対してシングルを取りにいくも、これも潰される。するとまた後方回転からシングルに出たケリーに対し、ティンがギロチンを仕掛けて後方回転。そのままニアマウントの状態から絞め上げると、ケリーがタップした。減量規定が変わったONE。ティンも通常体重がこのままだとすれば、今後もライト級として戦っていくのか。彼自身はマイクでフェザー級王者マラット・ガフロフとの再戦をアピールしたが、一度、階級の整理が必要となってくるONEだ。

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