【ONE95】中国のニウ・カンカンが黄昏のエリック・ケリーに判定勝ち
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ニウ・カンカン(中国)
Def.3-0
エリック・ケリー(フィリピン)
上海のファンの大声援を受けるニウ・カンカンが、左ロングフックを振るう。ケリーは左ミドルを入れ、右ロー、さらにヒザ蹴りをン狙う。距離を詰めてきたニウ・カンカンをテイクダウンしたケリーだが、ニウ・カンカンは2度に渡りスクランブルで立ち上がる。強引にバックに飛び乗り、前方に落とされたケリーは、逆にバックマウントを取られる。ニウ・カンカンの乗り過ぎになると、腕十字へ。ヒジを抜いたケリーは、スクランブルからコーナーにニウ・カンカンを押し込む。
ニウ・カンカンはギロチンを仕掛け引き込むも、ケリーが頭を抜く。同体で立ち上がり、ニウ・カンカンはケリーの首投げにバックに回り込む。ここも乗り過ぎのニウ・カンカンはキムラロックから腕十字狙いを防がれ、即立ち上がる。ダブルに出たニウ・カンカン、今度はケリーのギロチンがすっぽ抜け初回が終わった。
2R、スピニングバックフィストを空振りしたニウ・カンカンは、ロープに押し込まれるがテイクダウン狙いを潰してトップに。バックに回り両足をフックされたケリーは、RNCを後方へのパンチで防ぐ。ニウ・カンカンは四の字に足を組み、絞めを狙うも極まらない。起き上ろうとしたのか、亀になったケリーはパンチを集中される。上を向いたケリーはもう一度亀になると、足のフックを外して立ち上がる。直後に見え見えのシングルを切られたケリーは、前転もすかされマウントからバックマウントをまたも許したところでラウンド終了に。
最終回、左ミドルと右ローのコンビネーションで前に距離を詰め、シングルレッグを決める。ハーフからエルボーを落とすと、バックに回り込むが足はフックできずに立ち上がる。直後のテイクダウン狙いを受け止められ、引き込むように下になったケリーは足を絡めることができずサイドを許す。首を抱えたケリーは背中に回られ、またもバックマウントを許す。残り2分間、かつての鋭さを失ったケリーは背中を取られたまま時間が過ぎ、そのまま試合終了──ニウ・カンカンが判定勝ち──「勝利はハードワークの証明」と話した。