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【UFC194】フェザー級王座統一戦。打撃でマクレガーが圧倒的有利、アルドの勝機は柔術に??

McGregor【写真】勢いでアルドを完全に上回るマクレガー。注目される打撃だけでなく、組み技、柔術が勝敗の鍵を握る──ようなファイトとなるか(C)MMAPLANET

今週末、12日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC194「Aldo vs McGregor」。

10日にUFN80、11日にTUF22フィナーレがザ・コスモポリタンで行われ、UFC史上初のラスベガス3連戦の最終日。同大会は今年一番のビッグマッチといっても過言でない。そのメインがUFC世界フェザー級王座統一戦=正規王者ジョゼ・アルド×暫定王者コナー・マクレガーの一戦だ。

とはいっても主役は完全に暫定王者のマクレガーだ。作戦の今頃、それまでにマーカス・ブリメイジ戦マックス・ホロウェイ戦ディエゴ・ブランダォン戦、そしてダスティン・ポイエー戦の全てを印象的なファイトで勝ち上がり、デニス・シバー戦を控えてタイトル挑戦が現実味を帯びるようになっていた頃でも、このような状況は予想できていなかった。

いや、そのシバーをなぶり殺しにするようなファイトを見せ、ケージサイドに陣取るアルドと対峙した時でさえアルドの強さの前にマクレガーは大いなるPRマンの役割を果たしているような受け取られ方をしたものだ。

しかし、7月に予定されていたマクレガー戦を負傷欠場し、暫定王座決定戦となったチャド・メンデス戦でマクレガーが見せたパフォーマンスの良さとは対照的にアルド株は急落していった。アルド戦を本格的に見据えるようになり、その言動ではなくオクタゴンの中を注視するとマクレガーの強さ、アルドとの相性の良さが際立つようになってきた。

サウスポーの構えから、どのようなタイミングでも的確に相手の腹をえぐる前蹴り。リーチの長さを利した左ストレートは、完全にアルドのレンジの外で正規王者が2011年に創設されたUFCフェザー級世界王座を独り占めしてきた最大の武器、右ローと左フックを無力化させるに十分の効力を持つ。シュートボクシングを代表するアンディ・サワーと合流はしても、立ち技でアルドが不利という状況は変わらないだろう。

だからこそ、ここで注目したいのはアルドの柔術だ。今や完全にストライカーのイメージが強いアルドだが、もとはといえば名門ノヴァウニオンの黒帯柔術家だ。もちろん、テイクダウンから寝技に持ち込むには打撃戦を経る必要がある。ただし、そこは様子を見ることなく一発被弾する覚悟とともに距離を潰すことはアルドにとっても難しいことではない。

打撃で勝つための打撃でなく、グラップリングで勝つための打撃を使い、柔術ゲームに持ち込む──そして防御のため、逃げ切りを図るための柔術でなく、極めるための柔術をアルドが見せることができるか。そうなった場合、アイルランドに生まれた奇才ジョン・カバナウ譲りのマクレガーの柔術の腕前がどれほどなのか。組み技の強さはホロウェイ戦で見せたことがあるマクレガーだが果たして──。世紀の一戦は打撃だけでなく両者のテイクダウン、寝技という忘れられがちなファクターが気になる。

■UFC194 対戦カード

<UFC世界フェザー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者] ジョゼ・アルド(ブラジル)
[暫定王者] コナー・マクレガー(アイルランド)

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・ワイドマン(米国)
[挑戦者] ルーク・ロックホールド(米国/1位)

<ミドル級/5分3R>
ジャカレ・ソウザ(ブラジル/2位)
ヨエル・ロメロ(キューバ/3位)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル/6位)
グンナー・ネルソン(アイスランド/12位)

<フェザー級/5分3R>
マックス・ホロウェイ(米国/5位)
ジェレミー・スティーブンス(米国/8位)

<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国/4位)
フランキー・サエンツ(米国/13位)

<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス(米国/5位)
ジョスリン・ライバーガー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス(ブラジル)
コルビー・コビントン(米国)

<ライト級/5分3R>
レオ・サントス(ブラジル)
ケビン・リー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・プロクター(米国)
マゴメド・ムスタファエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ(カナダ)
ヤンシー・メデイロス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
マーシオ・アレシャンドリ・ジュニオール(ブラジル)

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