【De La Riba Cup】今年も開催、デラヒーバ・カップ。注目・大塚博明はアサダとの雪辱戦
【写真】10月に敗れたアサダとの試合でデラヒーバ・カップ優勝を目指す大塚 (C)HIROYUKI KATO
今年もヒカルド・デラヒーバ氏の来日が決まった。デラヒーバといえば1980年代から最強カーウソン・グレイシー門下として活躍し、リオ選手権等でホイラー・グレイシーにも勝ち越し一躍名を上げた。その技術の高さからミノタウロことアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、リョート・マチダも師事していた時期もある。昨年、中井祐樹相手に自身の引退試合を行うなど、非常に日本に縁深いレジェンドクラスの柔術家だ。
Text by Hiroyuki Kato
今回も来日に合わせて、12月6日(日)に東京都練馬区光が丘ドームにて自身の名が冠についた「ヒカルド・デラヒーバ杯2015」の開催も決まり、既に最終締め切りを前にして延べ人数250名を越える選手がエントリーしている。
黒帯勢ではデラヒーバジャパン支部の指導者も務める山田秀之、兵庫から参戦の伊東元喜、国内屈指のブラジリアンであるアサダ・トシオなどの強豪が続々参戦。
なかでも注目は、黒帯昇格直後に挑んだ全日本ブラジリアン柔術選手で、激戦区フェザー級で準優勝している大塚博明だ。一昨年には自身の道場フィジカルスペースをオープンし、道場主として責任感を増している。それでも練習量は落とさず、きっちり結果を残してきた。
「お陰様でジム設立から約1年半が経ち、たくさんの会員さんたちが日々練習に励んでくれています。現在の練習環境は、打ち込み、スパーリング、パーソナルトレーニングなど安定してはいますが、黒帯で勝ち上がっていくためには小手先のテクニックだけでは勝てません。テクニックも必要ですが、誰と戦ってもしっかり勝てるような地力を養うことが必要です。来年は海外の大会も視野にいれているので、もっともっと厳しい練習環境に自分を置かなければならないと思っています」
現時点で階級別にエントリーしているのはアサダ・トシオだ。9月に行われたプロ柔術GROUND IMPACT2015で対戦済みの両者、アサダが-0で勝利している。
「先日のプロ柔術ではアサダ選手に負けてしまいましたが、プロ柔術と公式戦では全てが違います。もちろんそれはアサダ選手も同じ考えでありますが、10分という時間の中で勝つ戦略が私にはあります。ワンマッチなので、1分1秒全てに集中して勝ち、今年を締めくくりたいと思います」
大塚が参戦するデラヒーバカップ2015は、27日まで出場選手を募集している。