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【JBJJF】全日本マスターオープン マスター3~5レポート、それぞれの舞台での競技柔術

All Japan Master Open【写真】マスター4黒帯ライトフェザー級、優勝の藤田善弘。プロ修斗時代にファイトマネーを受け取らず、寄付に回してくれと言っていた逸話を持つレジェンドの活躍が見られるのもマスターの特徴だ (C)JBJJF

6月29日(土)と30日(日)の両日に愛知県武道館大道場で、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の第4回全日本マスター柔術オープントーナメントが開催された。2週間前に東京で開催されたIBJJF Master International Asiaに続き、国内のマスター勢にとってビッグトーナメントとなった本大会から、ここではマスター3以上の黒帯各カテゴリーの模様をリポートしたい。


【マスター3】
M3_4L5階級で争われたマスター3。ライトフェザー級はカーロス・キハラ、ライト級はアサダ・トシオとIMPACTO勢が制した。アサダは原晃(吹田柔術)とのワンマッチ決勝で、得意のクロックチョークで一本勝ちを収めている。6人がエントリーしたフェザー級は伊藤洋邦(ジョーズ・ジャパン)が優勝。決勝では濱崎喜仁(アライブ)から再三パスガードを奪っての完勝だった。

M3_5M_1ミドル級はホジェリオ・クリスト(EVOX)と高本裕和(高本道場)のワンマッチ決勝。ホジェリオが序盤にトーホールドのアドバンを得たが、試合終了間際、ホジェリオのハーフを突破して高本が上四方に回る——が、これはアドバン止まりとなり、レフェリー判定でジャッジ2人が支持したホジェリオに軍配が挙がった。悔しい結果に終わった高本だが、無差別では伊藤洋邦とのライバル対決を制して金メダルを獲得している。

珍しい決まり手が見られたのがスーパーヘビー級。モイセス・マルセリーニョ(IMPACTO JAPAN B.J.J)が古市敏夫(アライブ)相手にマウントからの胴絞めを極めて、ワンマッチ決勝を制した。

【マスター4】
M4_3Fルースター級は渡部健太郎(EVOX)がヒザ十字、ライトフェザー級は藤田善弘(藤田柔術)がオモプラッタで一本勝ちと、アグレッシブな試合が続いたマスター4のファイナル。

フェザー級では日比野勝彦 (アライブ)が再三バックを奪って勝利。

M4_8SHスーパーヘビー級では森本猛(GROUND CORE)が引き込みに合わせてサイドに回り、ニーオンでプレッシャーをかけるなど猛攻を見せて完勝し、無差別決勝ではマウントからの十字絞めを極めてWゴールドを獲得している。

【マスター5】
M5_8SH3階級で争われたマスター5、ライトフェザー級は宇原浩一(NR柔術)、ライト級は樽下圭司(パラエストラ和泉)、スーパーヘビー級は藤井竜彦(アライブ)が優勝。オープンクラスは階級別準優勝の新川武志(吹田柔術)が3試合を戦い、決勝ではパスガードのプレッシャーでアドバンをもぎ取り優勝を果たした。

■第4回全日本マスター柔術オープントーナメント 主なリザルト

【マスター3黒帯ライトフェザー級】
優勝 カーロス・キハラ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 小野信(スプラッシュ)

【マスター3黒帯フェザー級】
優勝 伊藤洋邦(ジョーズ・ジャパン)
準優勝 濱崎喜仁(アライブ)
3位 マルシオ・コバヤシ(IMPACTO JAPAN B.J.J)、高玉年克(FREE & FREE)

【マスター3黒帯ライト級】
優勝 アサダ・トシオ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 原晃(吹田柔術)

【マスター3黒帯ミドル級】
優勝 ホジェリオ・クリスト(エボクス ブラジリアン柔術)
準優勝 高本裕和(高本道場)

【マスター3黒帯スーパーヘビー級】
優勝 モイセス・マルセリーニョ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 古市敏夫(アライブ)

【マスター3黒帯オープンクラス】
優勝 高本裕和(高本道場)
準優勝 伊藤洋邦(ジョーズ・ジャパン)
3位 モイセス・マルセリーニョ(IMPACTO JAPAN B.J.J)、マルシオ・コバヤシ(IMPACTO JAPAN B.J.J)

【マスター4黒帯ルースター級】
優勝 渡部健太郎(エボクス ブラジリアン柔術)
準優勝 其原和彦(グレイシーバッハ)
3位 森田真彦(ねわざワールド)

【マスター4黒帯ライトフェザー級】
優勝 藤田善弘(藤田柔術)
準優勝 澤田克司(ネックス)
3位 松岡敦史(CBインパクト)

【マスター4黒帯フェザー級】
優勝 日比野勝彦(アライブ)
準優勝 吉永博之(パラエストラ大阪)
3位 岩見充浩(Shuhari 柔術)、尾崎信之(TANI TEAM)

【マスター4黒帯スーパーヘビー級】
優勝 森本猛(GROUND CORE)
準優勝 太田博士(ジェントルアーツ名古屋ブラジリアン柔術クラブ)

【マスター4黒帯オープンクラス】
優勝 森本猛(GROUND CORE)
準優勝 岩見充浩(Shuhari 柔術)
3位 藤田善弘(藤田柔術)、菅野竜治(柔専館)

【マスター5黒帯ライトフェザー級】
優勝 宇原浩一(NR柔術)
準優勝 福本吉記(クラブバーバリアン)
3位 竹中伸男(吹田柔術)、谷脇康人(パラエストラ大阪)

【マスター5黒帯ライト級】
優勝 樽下圭司(パラエストラ和泉)
準優勝 佐野英司(京都何気)
3位 西本功二(ねわざワールド)

【マスター5黒帯スーパーヘビー級】
優勝 藤井竜彦(アライブ)
準優勝 新川武志(吹田柔術)

【マスター5黒帯オープンクラス】
優勝 新川武志(吹田柔術)
準優勝 藤井竜彦(アライブ)
3位 竹中伸男(吹田柔術)、江川弘文(アライブ)

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