【REAL03】Sライト級T出場、アマ相撲出身=金子優太=最盛期は130キロ<01>「ぶちかましの衝撃」
【写真】 左から2人目が金子、目力が強い(C)MMAPLANET
12月5日(土)に横浜市中区横浜文化体育館で開催されるREAL03。同大会の優勝賞金200万を賭けたスーパーライト級(74.2キロ以下)トーナメントに出場する金子優太。
アマチュア相撲出身で、相撲からMMAに転向したファイターたちが結果を出せない姿を見て、自らもMMAの道に進んだ経歴の持ち主は、これまで7勝1敗2分という戦績を残している。REAL参戦で「自分の存在感を示して、格闘技界をかき回したい」と語る金子に話を訊いた。
――MMA PLANETには初登場の金子選手ですが、もともと相撲出身だと伺っています。
「自分は小さい頃ぽっちゃりしていて、地域のわんぱく相撲に駆り出されたんです。そうしたらあれよあれよと勝っちゃって、その流れでなんとなく相撲やることになりました(笑)。もともと戦うことに興味があって、ジャッキーチェンとかストリートファイター2とかも好きで、強さへの憧れはあったんですけどね」
――しかも相撲出身の選手がMMAで勝てないことが悔しくて、MMAの練習を始めたとお聞きしました。
「一時期、相撲出身の選手が総合や立ち技にチャレンジしてボロボロに負ける時期があったじゃないですか。やっぱりそういうのが悔しかったんで、高校まで相撲を続けていたんですけど、高校卒業を機にBraveに入門しました。自分は草加の人間なんですけど、当時近くにあるジムがBrave草加かパラエストラ松戸くらいしかなかったんですね。それで通いやすかったBraveに決めました」
――相撲のことは不勉強で恐縮なのですが、金子選手のように高校まで相撲を続けて、それから大相撲を目指す選手もいるのですか。
「僕が通っていた専修大松戸はアマチュア相撲の名門校だったので、プロに行く選手よりもそのままアマチュアを続ける選手の方が多かったです。でも中学生の同級生や後輩は十両や幕内で活躍していますね」
――相撲をやっていた時の体重は何キロぐらいだったのですか。
「高校2年の時に130キロありました」
──それは凄い巨漢だったのですね。
「でも卒業前に100キロ前後まで体重を落としておいたんです。総合を始めてからは宮田(和幸)代表の体を見てもらえば分かる通り、宮田代表は体作りのノウハウを持っているし、宮田代表の指導でガッと体重が落ちましたね」
――相撲出身でMMAに転向する選手は少ないと思うのですが、金子選手の中で相撲の経験はどうMMAに活かされていますか。
「前に出る力、圧力ですかね」
――相撲は上手が有利な印象がありますが、オーバーフックでも倒れされない自信はありますか。
「相撲にもタイプがあって、自分は四つで勝負するスタイルじゃなかったんですよ。例えば廣田選手はわんぱく相撲出身で、長崎の諫早は相撲界では強い選手が多くて有名な土地なんですね。試合を見ていても廣田選手は四つが強くて、あれは相撲の経験が活きているんだろうなと思います」
――なるほど。では金子選手は相撲時代どんなスタイルだったのでしょうか。
「自分はぶちかまして突っ張る押し相撲でしたね。よくパンチが来た時におでこで受けろと言いますが、ぶちかましの衝撃に比べるとパンチの衝撃はそこまで大きくはないんですね。だからおでこで攻撃を受けた時の衝撃のバロメーターがある程度分かるというか。相撲でぶちかましを経験していることは大きいですね」
――MMAでも前に出る圧力や押し込む力は重要な要素ですが、そういった部分が自分が持ち味だと思いますか。
「はい。プレッシャーをかけて打撃をガンガン当てるのが自分のスタイルだと思っています」
――今回はREAL03で行われるスーパーライト級トーナメントへの出場が決まりました。
「ワンマッチではなくトーナメントのオファーだったのでチャンスが巡ってきたなと思いました。それが一番ですね」
<この項、続く>
■REAL03対戦決定カードと出場選手
<REALウェルター級選手権試合>
マルキーニョス・ソウザ(ブラジル)
藤井章太(日本)
<フェザー級>
飯嶋貴幸(日本)
アムリジリガラ(中国)
<スーパーライト級T1回戦>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
上山龍紀(日本)
<スーパーライト級T1回戦>
マーチン・ピオンケ(ポーランド)
星野大介(日本)
<スーパーライト級T1回戦>
金子優太(日本)
ZUZU(北マリアナ諸島)
<スーパーライト級T1回戦>
カルロ・ペデルソリ(イタリア)
岡野裕城(日本)
<ヘビー級T1回戦>
桜木裕司(日本)
ユン・ガンチョル(韓国)
(組み合わせ調整中)
アミル・アリアックバリ(イラン)
クリスチャン・コロンボ(デンマーク)
ラドゥ・スピンゲル(米国)
トム・ササキ(ブラジル)
川口雄介(日本)
ジャック・ゴジラ・チェジェンスキー(ポーランド)