【REAL03】Sライト級T出場、アマ相撲出身=金子優太<02>「格闘技界を引っ掻き回したいです」
【写真】国内勢でもサトシ、岡野といった知名度で優る選手が出場しているトーナメントで、どれだけ印象を残すことができるか注目の金子だ (C)Fighting Globe
12月5日(土)に横浜市中区横浜文化体育館で開催されるREAL03。同大会の優勝賞金200万を賭けたスーパーライト級(74.2キロ以下)トーナメントに出場する金子優太インタビュー後編。
アマ相撲出身というMMAでは珍しいバックボーグを持つ金子はトーナメント今大会初戦でZUZUと対戦する。存在感を示すための戦いに挑む金子の意気込みとは。
<金子優太インタビューPART.01はコチラから>
――キャリアを通じてトーナメントへの出場は今回が初めてですか。
「2013年にDEEPのライト級GPにエントリーしていたのですが、試合直前に足を骨折して欠場になっちゃったんですね。だから実質、トーナメント形式で試合をするのは初めてです」
――Braveの宮田和幸選手や芦田崇宏選手がREALに参戦していますが、REALというイベントにはどんな印象がありますか。
「国内の他の格闘技イベントとは違って独自の路線を進んでいるなという印象です」
――今回のトーナメントもこれだけ世界各国から選手が集まることは、今の日本のMMA界ではなかなかないです。
「はい。自分がどこまでやれるんだろうという楽しみが大きいです」
――対戦相手のZUZU選手にはどのような印象を持っていますか。
「打撃系の選手でK-1MAXに出ていた頃の試合映像を見ました。自分とは噛み合う試合になると思うし、絶対に面白い試合になると思います」
――参戦発表会見では「すごくいい環境で練習できている」ということを言われていました。今の練習環境について教えてもらえますか。
「基本的にはBraveがメインで、最近はDJ.taikiさんや大尊(伸光)さんにも稽古をつけてもらっています。どちらもトップ選手なんで勉強になることが多いですね」
――以前、北岡悟選手がDJ選手指導のサーキットトレーニングに参加したものを取材したことがあるのですが、金子選手も参加されているのですか。
「はい。誰もが嘔吐する通称ゲロ練ですね(苦笑)」
――確かにあの内容は…その名が相応しいと思います。
「(しみじみと)あれは本当に超キツい練習なんですよ…。ゲロ練の日は朝から憂鬱になるし、ずっと緊張しっぱなしです」
――金子選手は2013年12月の川崎泰裕戦から約1年8カ月のブランクがあり、今年8月IGFでの復帰戦では國奥麒樹真選手に16秒でのKO負けという結果でした。やはり試合勘が鈍っていたという部分はあるのですか。
「そうですね。あの敗戦が考え直すきっかけになって、もっと自分を変えなきゃいけないと思ったんです。それから練習環境をもっと整えなきゃいけないと思って、先ほど名前を挙げさせてもらった選手たちと練習させてもらうようになったし、それがちょっとずつ上手く回り始めているんですよね。そういったことも含めて、今回のトーナメントで自分の力を試したいと思っています」
――ブランクがあったのは怪我が理由ですか。
「はい。自分は拳を壊しやすくて、何回も(怪我を)やっちゃってるんですよね(苦笑)。それこそ川崎戦の時は両拳ともやっちゃって、ぶっちゃけもう選手生活も危ういと思ったんです。それでこれはちゃんと時間をかけて治さないといけないと思って、試合を休んで治療とリハビリを続けていました。時間はかかりましたが廣田(瑞人)さんやCAVEの選手たちを治療されている先生に診ていただいて、今は回復して練習できるようになりました」
――では拳の怪我を治療して、またここから再出発というタイミングでREAL参戦が決まったのですね。
「そうですね。本当に今回のトーナメントは僕にとってチャンスですね」
――前回の國奥戦はブランク明けでの敗戦でしたが、ここまでの戦績で喫した黒星はその一つだけです。国内のトップ戦線に食い込むポテンシャルを持っている金子選手ですが、これからどんな野望・目標を持って戦っていきたいと思いますか。
「おっしゃる通りブランクもあったし、前回の試合で負けていることもあって、今回は何が何でも勝たないといけないと思います。そこに対する気持ちはめちゃめちゃ燃えているんで、必ず次は勝ちます。練習して強くなっていることがすごく気持ちいいので、これをこのまま続けて、格闘技界を引っ掻き回したいですね。金子優太という人間の存在感を示したいです」
■REAL03対戦決定カードと出場選手
<REALウェルター級選手権試合>
マルキーニョス・ソウザ(ブラジル)
藤井章太(日本)
<フェザー級>
飯嶋貴幸(日本)
アムリジリガラ(中国)
<スーパーライト級T1回戦>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
上山龍紀(日本)
<スーパーライト級T1回戦>
マーチン・ピオンケ(ポーランド)
星野大介(日本)
<スーパーライト級T1回戦>
金子優太(日本)
ZUZU(北マリアナ諸島)
<スーパーライト級T1回戦>
カルロ・ペデルソリ(イタリア)
岡野裕城(日本)
<ヘビー級T1回戦>
桜木裕司(日本)
ユン・ガンチョル(韓国)
(組み合わせ調整中)
アミル・アリアックバリ(イラン)
クリスチャン・コロンボ(デンマーク)
ラドゥ・スピンゲル(米国)
トム・ササキ(ブラジル)
川口雄介(日本)
ジャック・ゴジラ・チェジェンスキー(ポーランド)