【Metamoris】青木、クロンのギロチンでタップアウト負け
【写真】最初のクロンのギロチンは防いだ青木。直後に足を抱えてクラッチするなど、らしさ――を見せ始めたが、直後にギロチンで敗れた(C)DAVE MANDEL
<20分1R=ノーギ>
クロン・グレイシー(ブラジル)
Def. by ギロチンチョーク
青木真也(日本)
父ヒクソンがセコンドについたクロンが先に入場。シンガポールからの参戦とコールされた青木、紹介テロップでは得意技がRNCとされている。体重では4キロ以上クロンが、身長では青木が上回る。
頭を下げて手を合わせていく青木、クロンも静かに受ける。頭を付けて手を取り合う両者、クロンが頭を抱えようとすると、青木がスッと下がる。右足で払っていくクロンに対し、青木の姿勢は変わらない。青木は首を取って、足技を軽く仕掛ける。青木の手首を掴むクロン、青木の方がややプレッシャーを掛けているか。カメラのシャッター音が聞こえるほどの静寂が館内を包みこんでいる。
頭の後ろに右手を回した青木、右足を取りに行くもクロンが距離を取る。ジャンピングガードから引き込んだのはクロン。頭を引き寄せるが、青木もアゴを押して頭を上げる。ラバーガードを仕掛けたクロン、青木はここでも頭を上げて対処する。ヒップエスケープからガード空けたクロンがギロチンへ。2度、3度と後方に回転しながらエスケープを計る青木。クロンもここは極めきれず、一度ギロチンを解く。
青木がクロンの右足、膝裏を取るが立ち上がろうとしたところで、クロンがギロチンを再び仕掛ける。そのまま後方回転で、トップを取ったクロン。マット際で足も舞台から出てしまっている状態の青木が、ここでタップの意思表示をした。「必死で練習したんだ。彼が危険だと知っていたから。自分が健康であることを心掛けた」と勝者がコメントを残した。一方、青木は「2カ月間、シンガポールのイヴォルブMMAで練習してきました。クロン選手の方が強かったです。また一生懸命、練習して戻って来ます」と敗北の弁を語った。