【写真】ブラウリオの命綱が切れる直前。この後、腕十字を仕掛けれた(C)DAVE MANDEL

＜20分1R＞
ホドルフォ・ヴィエイラ（ブラジル）
Judge favorite
ブラウリオ・エスティーマ（ブラジル）

開始早々ジャンピングガードを見せたブラウリオ、ホドルフォはマット中央まで移動する。オープンガードとなるや、左足を大きく後方にずらしバランスをキープするホドルフォ。右ヒザを入れるホドルフォのベースが強い。ラペラを使い、ホドルフォの右ワキに左足を固定するブラウリオが、後方回転からスイープ、もしくはヒザ十字に入ることができるポジションを取る。

ホドルフォは奥襟を掴み、パスのプレッシャーを強める。ヒザも抜いたが、脇に差し入れた左足が効いて、ホドルフォが胸を合せることができない。足を戻したブラウリオだったが、ホドルフォのパスのプレッシャーが強烈で、何とかスパイダーガードで凌ぐ展開に。ラペラが命綱となったブラウリオは、我慢の時間が続く。

足関節に入るブラウリオ、ホドルフォは右ひざを押し、クラッチを外して引き続きパスのプレッシャーを強める。10分が経過し、ブラウリオは胸まで合わされるがラペラに左足を突っ込み懸命にパスを耐える。ここで命綱も切れ、ホドルフォがサイドへ。再び、ラペラを取って、今度は対角の右足に絡め、左足はスパイダーの要領で固定するブラウリオ。ラペラは掴んでいるが、これが外れるとパスを許すことになる。ブラウリオは袖を巻き込んでリストを外さず、足を戻していく。スパイダー過ぎるスパイダーガードを駆使するブラウリオは、一瞬帯を掴む仕種も見せる。

右ヒザを差しこんで、力強いパスを仕掛けるホドルフォ。腰を切って足を越すもブラウリオも足を利かせ続ける。またもラペラのみでパスを耐える展開となったブラウリオがしぶとい粘りを見せる。ブラウリオ・コールが起こるなか、試合タイムは残り90秒を切る。と、頭を跨いだホドルフォが腕十字へ。

ホドルフォの体を跨ぐブラウリオだが、腕が危ない方向に伸び切ったように見える。それでもタップはしなかったブラウリオは、残り5秒で腕を引抜いてヒザ十字を仕掛けていく。攻めを凌ぐことも柔術という見方をすれば、ブラウリオは20分間に渡り柔術の神髄を見せたことになるが、ジャッジはホドルフォを勝者に選んだ。

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