【Metamoris】JT×ヴィトー、P無し柔術は足関の攻防で痛み分け
【写真】パスやリバーサルにポイントがなく、外掛けやヒールフックがOKだと、ポジションを取らない足関節の攻防が増えるのだろうか……(C)DAVE MANDEL
<20分1R>
JT・トーレス(米国)
Draw
ヴィトー・エスティーマ(ブラジル)
まず引き込んだのはトーレス。ハーフガードを取り、襟を掴んでシッティングへ。右足を引いたエスティーマも自ら尻餅をつくと、トーレスが立ち上がる。IBJJFではリバーサルでポイントが与えられるが、メタモリスでは当然、ポイントはない。ただし、3人のマスターが時間切れになると勝者を選ぶため、トップだろうが、ボトムだろうがマット・ジェネラルシップは重要視される。
エスティーマは外掛けヒールから、ヒザ十字へ移行するが、トーレスも体を捩じって足を引抜く。続いてアキレス腱に出たエスティーマ、トーレスは襟を掴んで相手を引き寄せてフックをルーズにして逃れる。エスティーマはスパイダーガードから足をロックし、バックを伺う。これを察知したトーレスが正対し、足を取っていく。上を取ったエスティーマはパス狙い、トーレスはハーフガードで堪える。足関の攻防になりかけると、エスティーマは立ち上がってベースを確保するも、トーレスはXガードから脇を差してリバーサル。
エスティーマはレッグロックを仕掛けながらボトムへ。外掛けを続けるエスティーマ、これもIBJJFのトーナメントでは見られない攻防で興味深い。トーレスはアンクルロックへ、回転して立ち上がったエスティーマ。トーレスはここで50/50ガードからバックを伺う。エスティーマは向き直り、足関節へ。トーレスが立ち上って試合は仕切り直しに。
トップからパスを狙うトーレス、エスティーマは外掛けからアンクルロック、さらにヒザ十字へ。さらにストレート・アキレスにスイッチしたエスティーマ、レフェリーがフリーズを命じ、マット中央で再開となる。再びヒザ十字からアキレスを仕掛けたエスティーマ、トーレスが足をクロスすると、クロスヒールへ。エスティーマのヒザ十字で、左足が伸びかけたトーレスが、右足で臀部を蹴って逃れる。
ラペラを足に巻きつけてトーレスの左足を抱えるエスティーマは再び内掛けのストレート・アキレスへ。この内掛けが効いて、パスができないトーレスだったが、フックが解けると襟をもってパスのプレッシャーを強める。エスティーマは50/50ガードへ、トーレスも足関節を狙い互いに50/50ガードになるが、能動的な仕掛けはエスティーマ。残り20秒で腹這いになってアキレスをエスティーマが仕掛けるも、ここでタイムアップに。ペドロ・サワー、ジャンジャック・マチャド、ネルソン・モンテイロはドローの裁定を下した。