【HEAT36】あの廣田からダウンを奪ったキム・ギュファを春日井健士がホームで迎え撃つ
【写真】増量してフェザー級で戦う。ムチャだがそのハングリーさとパンチ力が怖いキム・ギュファを相手に、ホームで春日井がどのような試合を魅せるか (C)MMAPLANET
11月29日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT36のカードがここ数日で続々と発表されている。名古屋発金網MMA&キック混合イベントのHEATは、今年の3月に活動10周年記念大会を開催し、ややインターバルが長かったが11年目の活動を開始する。
今大会のメインはキックのISKA世界スーパーウェルター級(※70キロ)選手権試合。フランス人の世界王者フィリップ・サモンにHEATキック・ミドル級王者ダニロ・ザノリニが挑む。また、今大会ではHEATキックの2人の王者=ヘビー級アレックス・ロバーツ、ライトチャンピオン皇治がそれぞれ、プリンス・アリとチョ・ソンヒョンの挑戦を受けることも決まっている。
MMAでは先日、急遽DEEPメガトン王座決定戦に出場したカルロス・トヨタが、井上俊介と総合ルール王座決定戦に挑むほど、ミドル級では王者エンリケ・スギモトがTTMの実直パワーファイター=坂下裕介とノンタイトル戦で対戦。さらに大切なところで勝負を落とす釜谷真と祖根寿麻が──本当に──負けらない状況で戦う。
インディMMAの雄らしいカードが揃うなか、ここに春日井健士の試合も加わることが先週発表された。ラウンド数と階級は明らかになっていないが対戦相手は韓国のキム・ギュファだ。本来はフライ級のファイターだが、知っての通り昨年の大晦日にはフェザー級契約で廣田瑞人と戦い、結果的にサッカーボールキックとパウンドでTKO負けを喫したが、初回には右ストレートから左フックを決めてダウンを奪っている。
さらにいえばデビュー2戦目で宇野薫とも対戦しており、3勝4敗のキャリアを無茶に積み上げてきた感がある。現に廣田戦では計量前に水を飲んで体重を合わせるというムチャな姿を見せており、この試合がフライ級で行われなくとも、春日井は絶対的にパンチを警戒する必要がある。
その春日井、2月にROAD FC暫定フライ級王座決定戦で現正規王者のソン・ミンジョンに敗れたものの、6月には大阪で開催されたVTJでパンクラス王者の清水清隆との接戦を制しており、評価は今も上がっている。スクランブルとバック奪取能力の高さは折り紙付きの春日井が、打撃の強化とともに組みとの融合を如何に進めているか。その辺りが試されるキム・ギュファ戦といえる。