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【Bellator143】圧されだしたグローブが、右一発でベルトランをKO

<ミドル級/5分3R>
ケンドール・グローブ(米国)
Def.3R2分27秒by TKO
ジョーイ・ベルトラン(米国)

長身&リーチで優るグローブが右ロー、続いて左ジャブを伸ばす。距離を取って左右に回るベルトランは距離を詰めることがなかなかできない。引き続き左ジャブと右ロー、さらに前蹴りを見せるグローブ。ベルトランもワンツーから右ハイを下りだすが距離は遠いままだ。ならばと前に出るベルトランを左ジャブで止めるグローブだが、徐々にケージを背負うように。プレッシャーを強めるベルトランに対し、グローブはシングルレッグへ。すぐに足を離してヒザ蹴りをボディに突き上げる。

離れたベルトランがショートフックで距離を詰めて細かいパンチをまとめる。逆に足を使うようになったグローブにベルトラン右を決めると、グローブも右を打ち返す。やや両者の当たりが強くなったところで初回が終わった。

2R、ベルトランがワンツーから前に出ると、グローブはここでも左ジャブで距離をキープしようとする。構わず前に出るベルトランが右フック、グローブはダブルレッグへいくが、すぐに自ら距離を取り直す。接近戦でベルトランがパンチをまとめると、グローブは何と引き込みを見せる。寝技に付き合わないベルトランが離れ、試合はスタンドへ。勢いが出てきたベルトランの左フックがヒット。下がる場面が目立ってきたグローブに引き続き右ストレートを打ち込む。ベルトランのパンチも大振りだが、受け身の姿勢でカウンター狙いのグローブは踏み込みが見られない。

ベルトランは下がるグローブに右ローを3発、4発と続ける。グローブがロングフックを放つと、ここでもベルトランは踏み込んで拳を伸ばす。右ストレートから右ローをベルトランが入れ、グローブの左ジャブにも左フックをかぶせていく。グローブは終盤、足使って回り続けラウンドを失った。

最終回、ベルトランは左ジャブから右ローを入れて機先を制する。そのまま前進基調で戦うベルトランに対し、グローブは左に回り続けてロングフックを被弾しケージに詰まるシーンも。アグレッシブに映るのは明らかにベルトラン。しかし、ケージ中央でベルトランが距離を詰めると、グローブの右がその顔面を打ち抜く。背中を向けるように両膝、両手をマットにつけたベルトランの顔面に、グローブが後方からパンチを入れて勝負は決した。

劣勢になるなかで勝利を手にしたグローブは「ジョーイは本当に危険な相手。彼と打ち合うことなんでできないよ。3R掛けて勝つつもりだった」と勝利を振り返った。

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