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【UFN75】山本KID徳郁欠場となった日本大会で、オクタゴン初勝利を目指す安西信昌&小谷直之

Shinsho Anzai【写真】岡見をもコントロールできるレスリング力が、安西の打撃を支えている (C)MMAPLANET

いよいよズッファ体制となって4度目のUFC 日本大会、UFC Fight Night JAPAN 「Barnett vs Nelson」=UFN75の開催が迫ってきた。27日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される同大会だが、今日になって山本KID徳郁の欠場が発表された。

当初の予定ではマット・ホバーと対戦するはずだったKIDだが、3週間ほど前より対戦相手のホバーが負傷し、代役を探しているという話がアチラコチラで聞かれるようになった。先週の土曜日には確定事項に近い形でヒロ・ヤマニワと対戦という話も伝わってきたが、結局負傷欠場という形で今大会の出場はなくなったこととなる。

全10試合、UFCとしてはコンパクトになった今大会。UFCファイターとして初めて日本で戦うのがROAD TO UFC組の石原夜叉坊を筆頭にストラッサー起一の代役出場となる中村K太郎、粕谷優介、小谷直之、安西信昌の5名となる。

安西は昨年5月、パンクラスでミドル級王者になって以来の国内でのファイトとなる。昨年8月のマカオ大会、アルベウト・ミナ戦でUFCデビューを飾った安西だが、急遽出場に加えて初のウェルター級ということもあり、速攻勝負に賭けてオクタゴンに上がった。結果は力及ばずTKO負けとなったが、今回は本当の意味で真価が問われる一番となる。

対戦相手のロジャー・ザパタはTUF19に出演しているもののUFC本戦はこれがデビューとなるファイターだ。キャリア4勝1敗で8勝2敗の安西の半分、サウスポーの構えから繰り出す左ストレートは威力十分だが、テイクダウンとの連動は決して高くない。昨年8月のUFC初陣では打撃勝負を選択せざるをえなかった安西だが、今回はしっかりと打撃からテイクダウンという組み立てができ、スタミナ勝負に持ち込むことも可能だ。

安西のベースはレスリング。慧舟會東京道場では岡見勇信を始め強力な日本のウェルター&ミドル級ファイターたちと鎬を削ってきたグラウンドコントロール+パウンドで勝機を掴みたい。テイクダウンを狙った際のザパタのヒザ蹴りは要注意だ。

【写真】2007年の初陣から足掛け8年、小谷はオクタゴンでの初勝利を手することはできるか(C)MMAPLANET

【写真】2007年の初陣から足掛け8年、小谷はオクタゴンでの初勝利を手することはできるか(C)MMAPLANET

小谷はさいたまでUFC通算5戦目の初白星を狙う。2007年の第一次参戦時はチアゴ・タヴァレスとデニス・シヴァー、昨年からの第二次参戦ではノーマン・パーク戦&ヤン・カブラル戦といった強力な布陣の前に敗北が続いているが、今回の相手ケイジャン・ジョンソンは彼らより一枚落ちる。

リーチは長く、ジャブは伸びてくるもののパンチ力はそれほど強くない。ジョンソンもどちらかといえばテイクダウンを得意とするだけに、小谷としてはジャブに下がる展開は避けたい。

打撃で倒す、あるいはテイクダウンで寝技に持ちこむ──目的を成し遂げるためにも、とにかく前に出ること。サウスポーの利点を生かし、左の拳をジョンソンの正中線に置きストレートを入れ、前足との距離が近い右手から組みに行って得意の形に持ち込みたい。

■UFN75対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
ロイ・ネルソン(米国)
ジョシュ・バーネット(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ゲガール・ムサシ(オランダ)

<フライ級/5分3R>
チコ・カムス(米国)
堀口恭司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
水垣偉弥(日本)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
菊野克紀(日本)

<ROAD TO UFC JAPANフェザー級T決勝/5分3R>
廣田瑞人(日本)
石原夜叉坊(日本)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
中村K太郎(日本)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ニック・ハイン(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・ザパタ(米国)
安西信昌(日本)

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