【WEC40】水垣偉弥がWEC初陣で世界王座挑戦へ
4月5日(日・現地時間)米国イリノイ州シカゴのUICパビリオンで開催されるWEC40。同大会のタイトルが『Torres vs Mizugaki』に変更されそうだ。
【写真】1月末には米国のジムを巡り、出稽古を行った水垣。国内の軽量級トーナメントに背を向けたアスリートが世界に挑む (C) MMAPLANET
本来、ミゲール・トーレスが持つWEC世界バンタム級王座に、同大会のメインで挑戦予定だったブライアン・ボーウルズが、背中の負傷で対戦不可能となり、その代役として日本の水垣偉弥に白羽の矢が立った。
水垣によると、このオファーがあったのは24日(火・日本時間)の朝だったという。その日のうちに対戦を受諾、現在は正式契約に向けてマネージメントサイドがペーパーワークの仕上げに入っている。
水垣は、「これまでに一番厳しい条件での試合になると思います。でも、こんな機会もないので、一発勝負のつもりで挑戦を決意しました。ミゲールは気迫が全面に出るタイプでなく、ポーカーフェイスで淡々と冷めてくるのが逆に怖いです。初めての海外の試合が、世界戦で相手の地元。5Rの試合も初めてですが、やるだけです」と語っている。
水垣は05年2月にプロ修斗でMMAデビューを果たして以来、これまで15戦11勝2敗2分という戦績を残し、ケージフォース参戦以来、金網では5連勝中。昨年12月にケージフォース・バンタム級王座決定トーナメントで優勝し、ドメスティック金網バンタム級王座に就いている。もともと定評のあったパンチ力だけでなく、ケージを使ったレスリング能力も飛躍的に伸びている金網の申し子は、25歳になったばかり。
米国メジャー挑戦が、30歳を超えたケースが目立つなか、昨年、26歳で同じくWEC参戦を果たした前田吉朗を上回る、ヤングサムライのチャレンジとなる。
同大会では昨年12月にWECデビュー戦でヴァグネイ・ファビアーノに敗れ、バンタム級転向を決意した田村彰敏も出場し、バンタム級王座に挑戦経験のあるマニー・タピアと対戦する。
なお、UFCに吸収される形となったWECウェルター級戦線で活躍した三浦広光は、1月大会のTKO負け後、契約更新とはならなく、今後は国内を基盤にしていく。
■WEC40の対戦予定カード
<WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ミゲール・トーレス(米国)
[挑戦者]水垣偉弥(日本)
<バンタム級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ジェフ・カーラン(米国)
<ライト級/5分3R>
シェーン・ローラー(米国)
ベン・ヘンダーソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
ディエゴ・ヌン(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ヴァグネイ・ファビアーノ(ブラジル)
フレジソン・パイシャオン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
マニー・タピア(米国)
田村彰敏(日本)
<フェザー級/5分3R>
コール・プロヴァンス(米国)
ハファエル・ディアス(ブラジル)