【WSOF23】ロイ・ジョーンズJrとボクシング練習のジョーンズ、足を使うだけでワリエフに敗れる
【写真】下がるジョーンズに対し、ワリエフの前に出る姿勢が目立っていた(C)STEVE BAUZEN / WSOF
<バンタム級/5分3R>
チムール・ワリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27,30-27,29-28
ティト・ジョーンズ(米国)
サウスポーのジョーンズ、ロイ・ジョーンズJrとボクシングのトレーングをしているそうだが、しっかり距離を取ったワリエフの後ろ回し蹴りをかわしていく。ジョーンズは遠い距離でステップを踏み、フェイントを交えて戦う。とジョーンズの左ストレートでワリエフが尻餅をつく。すぐに立ち上がったワリエフはサイドキック、飛び込んで右ロングフックを放つも届かない。ジョーンズは左ストレートを入れて、サッと下がるという展開を続ける。ワリエフが右ストレートを届かせ、左のサイドキックから右ミドルを放っていく。
回るジョーンズは手数が少ない。ワリエフの前進にアウトから右フックを合わせようとしたジョーンズだが、これはクリーンヒットしない。ワリエフが重い右ローを蹴り込んだところで初回が終わった。
2R、ダウンを奪ったがそれ以外は目だった攻撃がなかったジョーンズは、この回もケージを背に足を使う展開が目立つ。ワリエフもその動きを封じることができないが、手数では上回っている。追いかけてきたワリエフがバランスを崩すと、ジョーンズは右をヒットさせる。直後にテイクダウンに成功したワリエフが、インサイドガードから左のエルボー、右の振りの大きなパンチを連打する。ボティ、鉄槌、エルボーを受けたジョーンズはクローズドガードを取り立ち上がることができない。この回は明確にワリエフのラウンドとなった。
3R、ワリエフの後ろ回し蹴りをかわしたジョーンズが右ジャブ、ワリエフも左を返す。ようやく前に出てくるようになったジョーンズだが、ワリエフがカウンターを狙うと、結局は攻撃をそれほど見せることができない。前足に右ローを受け、飛びヒザを当てられそうになったジョーンズは、残り2分でダブルレッグによりテイクダウンを奪われる。立ち上がり際にバックに回ったワリエフが後方からパンチ、そのまま腰をコントロールして背中をマットに着かせるとパスガードに成功する。ニーインベリーからマウントを狙うなど抑え込み続けたワリエフは、最後にパウンドを連打し勝利を確定させた。3-0で勝利したワリエフが、足を使うだけでは勝てないことをデカゴンのなかで示した。